欧州へのLNG輸出の急増により、米国の天然ガス価格が爆発的に上昇

 https://www.zerohedge.com/commodities/us-nat-gas-prices-have-exploded-thanks-soaring-lng-exports-europe

木曜日、6月2、2022 - 07:25 午前

これは、ウクライナ戦争（プーチンが欧州の天然ガス輸出を制限したため）と欧州のグリー」政策の結果であり、欧州がエネルギー危機に陥ったため、米国による天然ガスの欧州への輸出のためである。世論調査では「61％の米国人が欧州への大量の天然ガス輸出を支持する」というが、もしアメリカ人が高騰の背景を知ったら、61％が支持するだろうか？、

今日、ロイターのシニア・エネルギー・アナリストであるジョン・ケンプは、米国の天然ガス価格高騰の背景には欧州へのLNG輸出があることを認め、「国内の消費者に不足をもたらすことなく過去最高の輸出量を維持するには、米国の天然ガス生産を大幅に加速する必要があるだろう」と書いている。そして、不足は避けられるかもしれないが、欧州の天然ガス危機が収束する前に、我々はずっとずっと高い価格を覚悟しなければならないことは確かである。

ケンプによると、LNGの形でのガス輸出は、2022年の最初の3カ月間で2019年の同時期に比べ674億立方フィート（87％）増加した。

米国エネルギー情報局がまとめた最新の月次データによると、国内消費はパンデミックにまたがるように選択され、同期間は横ばいだった。

しかし、国内生産量は4330億立方フィート（5％）しか増加せず、そのほとんどが価格の低迷と業界内の統合の結果である。

その結果、LNG輸出は国内ガス生産量の約12％にまで拡大し、2019年の4％から、さらにその比率は上昇することになる。

LNGだけでなくパイプラインによるあらゆる形態の純輸出は、2019年3月のわずか1210億立方フィートから、2022年3月には過去最高の3770億立方フィートを記録する。

国内生産を上回るLNG輸出の急増は、ガス在庫の減少圧力と価格の上昇圧力を強めている。

3月末の地下貯蔵庫の有効在庫は、パンデミック前の5年平均を3,180億立方フィート下回っている。

インフレ調整後の前月先物価格は5月に上昇し、金融危機と大不況の前夜であった2008年11月以来の高値となった。

欧州の人々を暖かくあるいは涼しくさせ、ロシアのガスに高すぎる価格を払わせないために、米国の実質価格は1990年以降のすべての月で83％台となり、3年前の8％台から上昇し、増産の必要性を示し、消費を抑制している。

このようなガス不足の見通しを反映して、1年先物と比べた当年度の先物価格は過去最高のバックワードに移行している。

しかし、国内生産者にも増産を促す強い価格インセンティブが働き始めているようです。 ガス専用の掘削リグ数は、低い水準からとはいえ、この半年で50％増加しており、来年は前年を上回る生産量の伸びが確実視される。

石油を掘削するリグ数の増加は、関連するガスの生産量を増加させることでも貢献するはずだ。

米国のガス業界は、調達先の多様化と安定供給の確保を望む欧州やアジアの消費者に向けて、生産物の販売に大きな成功を収めている。

今、米国ガス業界は、輸出機に供給するのに十分な量のガスを生産できることを示さなければならず、さもなければ、米国の消費者がツケを払わされることになる。