ウクライナでの敗北はNATOの終焉を意味する、元国連兵器査察官が語る
2022年6月21日 11:30 GMT
米国の外交政策評論家スコット・リッター氏は、国防総省が表明したロシアの「弱体化」という目的を達成するどころか、ワシントンのウクライナでの代理戦争はNATO加盟国の軍隊を徐々に武装解除していると指摘した。
元米海兵隊情報将校で、2003年のアメリカのイラク侵攻を批判したスコット・リッター氏は、ウクライナを「非軍事化・脱ナチス化」するロシアの特別軍事作戦について、YouTubeチャンネル「The Left Lens」のインタビューを受けた。
彼は、アフガニスタンでの「屈辱」をきっかけに、モスクワに対する代理戦争でキエフを支援することにNATOの信頼を賭けることは、賢明でなく運命的になるだろうと述べた。
「NATOと米国は、おそらくNATOの終わりを意味するような、ロシアの手による道徳的・物理的敗北に直面している」と、月曜日に投稿されたビデオで司会者のダニー・ハイフォンに語った。「NATOが生き残るとは思えない。だからといって、明日解散するわけではない。」
「昨年8月にNATOがアフガニスタンからの撤退という大きな屈辱を受けたことを忘れているのではないか。」
「NATOはその後、我々は何者なのか、我々は何をしているのかと悩んでいた。そして彼らはロシアに立ち向かい、戦いもせずにロシアに負けてしまった。」
ロシアは紛争前の数ヶ月間、冷戦後のNATOがウクライナを含む東方への拡張を続ける計画を容認しないと警告していた。そうなれば、アメリカはモスクワからわずか300マイルのところにミサイルを設置できることになる。現在、ロシアと長い国境を接するスウェーデンとフィンランドも、国民投票にかけることなく、加盟を申請している。
リッター氏はインタビューの中で、ロシア軍はウクライナ戦争を長引かせるためにNATO加盟国から送られた武器を破壊しており、キエフは現在、西ヨーロッパのほとんどの軍隊が保有する以上の装備の提供を求めている、という点を指摘した。
「ロシアがこれを終えるころには、ロシアは世界で最も経験豊富で戦闘経験のある軍隊を持ち、訓練も指導も不十分なNATO軍と対峙することになる。
近年、ロシア軍はグルジアやシリアでの大規模な紛争で貴重な経験を積み、最新の兵器システムの有効性が実戦で証明された。
皮肉にも、ロイド・オースティン米国防長官(元大将で就任前は軍産複合体大手レイセオン)は4月、ウクライナの武装化におけるアメリカの目標は「ロシアを弱体化させる」ことであると明かした。
また月曜日には、退役米陸軍大佐ダグラス・マクレガーがフォックスニュースのタッカー・カールソンに、ジョー・バイデン米大統領の政権は代理戦争に負けたことを認めたくないがために、形だけの武器をウクライナに送っている、と語った。
「こんな馬鹿げたものを見たら、この戦争にすでに負けていことを認めたくない政権が、面子を保つためだけにやっている措置だというのがまるわかりじゃないか」とマクレガー氏は語った。
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