ロシア産原油価格の上限設定は非現実的=カタール人専門家
https://jp.sputniknews.com/20220701/11785425.html
2022年7月1日, 11:55 (更新: 2022年7月1日, 12:33)
先にG7(主要7カ国)はロシア産原油と天然ガスについて、取引価格の上限を設定する決定を下したものの、これが成功することは考えにくい。エネルギー価格を決定する要素はあまりにも多く、それら全てをG7だけで管理することは不可能である。原油市場に詳しいカタールのエネルギー専門家、ハジャジュ・ブ・フドゥル氏がリアノーボスチ通信の取材に応じた中でコメントした。
ブ・フドゥル氏によると、 ロシア産ブレントや米国産WTI、およびその他の原油価格は多くの要因によって変動し、相互に影響しているという。その例として、ペルシャ湾で地政学的変動が起こればロシア産ブレント価格も変動する。同様に、カリブ海でハリケーンが発生したり、米国の備蓄が減少したり、極度に熱い夏や極度に寒い冬が欧州を直撃したりと、価格を変動させる要因は実に多いという。そのため、世界的原油価格を設定できるものはいないほか、一部の国々だけで世界全体の需要と供給を管理することは不可能と指摘した。
G7の声明はいかなる影響力も持っていないことから、オーディエンス向けのアピールに過ぎないと評価した。
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