EU、ウクライナに「やるべきことリスト」を提示

https://www.rt.com/russia/558210-eu-demands-urkaine-reforms/

2022年7月1日 12:34

EU加盟に向けた前進を望むなら、キエフに新たな改革の波が必要であると、高官らが発表

EUの最高責任者は、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領と国会議員に対し、EU加盟に向けて前進したいのであれば、キエフはさらなる改革を実施し、新しい制度を実際に機能させる必要がある、と述べた。

「次のステップは手の届くところにある。しかし、それには努力と決意、そして何よりも目的の一致が必要だ」と、ウスラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長は金曜日、ウクライナ議会の特別会合でのビデオ演説で述べた。

ドイツ政府高官は、ウクライナの議員やゼレンスキー氏に賛辞を惜しまず、戦場でロシアに抵抗したことや、EU候補国の地位を確保したことを称賛した。彼女は、キエフで2014年に起きた欧米の支援を受けたクーデター（ウクライナ当局が「尊厳の革命」と呼んでいる出来事）以来「ウクライナが成し遂げたすべてを披露する」ことが必要だと述べた。

彼女は、同国の最終的な復興を支援するための欧米の大規模な投資を約束したが、外国からの援助が効果的に使われるように、ウクライナは「改革の新しい波」を実行しなければならないと述べた。

EUの指導者はゼレンスキー大統領に対し、欧米の圧力で作られたさまざまな汚職防止機関の新しい責任者をできるだけ早く任命するよう求めた。

「あなたは印象的な汚職防止機構を作り上げましたが、今、これらの機関には歯応えがあり、適切な人物が上級ポストに就く必要があります」と、彼女は述べた。

ウクライナ憲法裁判所の裁判官の任命について、国は新しい法律を採択する必要があると、フォン・デア・ライエンは述べた。2020年、ゼレンスキーは、腐敗を庇護していると非難する司法機関トップと激しい口論を繰り広げた。大統領は、国会が法律でアレクサンドル・トゥピツキー最高裁長官を解任しようとしたが、裁判所は、それは憲法違反であると指摘した。

しかし、残りの判事たちは、大統領が主任判事ともう一人の判事の後任として指名した二人の新判事を受け入れることを拒否した。

フォン・デア・ライエンは演説の中で、ウクライナ政府に対し、「オリガルヒ」のウクライナ経済への影響を抑制するよう求め、この目的のために同国には特別な法律があることに言及した。

昨年9月に可決され、今週から施行されたこの法案は、大統領直属の国家安全保障会議が、富裕層を「オリガルヒ」と正式に認定し、さまざまな制限を課すことを許可するもので、物議を醸している。そのような指定された人物は、メディアの所有や政党への出資が許されず、リストに載っていることを国家公務員に報告する義務がある。

EU執行部はまた、新しいメディア法の採択を要求した。ゼレンスキー政権は、ロシアのプロパガンダを流しているとして、国内の複数の野党メディアを禁止した。その弾圧は昨年、大統領の支持率が低下しているときに行われた。

ウクライナ安全保障評議会は、最大の野党「生活のための野党綱領」を含む、親ロシア派とされる多数の野党を非合法化した。この派閥は、キエフの西側統合に反対してきた。党首のヴィクトル・メドベチュクは昨年、自宅軟禁された。

他の10の反ゼレンスキー派も禁止されている。にもかかわらず、西側諸国はウクライナが民主主義国家であるという建前を維持してきた。

フォン・デア・ライエンは、ウクライナ政府関係者に対し、「あなた方は、あらゆる困難にもかかわらず、国家と民主主義を維持し続けた」と述べた。フォン・デア・ライエン氏は、ウクライナのEU加盟に向けて、ブリュッセルが「必要な限り、一歩一歩」ウクライナと共に歩むことを約束した。

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