2022年8月9日火曜日

ウクライナ危機で日本の寿司が大混乱

https://www.rt.com/business/560392-sushi-japan-ukraine-crisis/

2022年8月7日 12:52

有名な国民食の価格が高騰している

ウクライナ紛争とロシアの欧米制裁への対抗措置が、寿司に使われる魚の日本の供給に影響を与えていると、Business Insider Japanは今週報じた。

寿司は、生の魚と酢飯をベースにした象徴的な国民食だが、その人気食材はサーモンで、日本はノルウェー、ロシア、チリから調達している。この5月、日本に輸入された鮭の約8割がチリ産、1割がノルウェー産、残りの1割がロシア産であったという。ウクライナ紛争以前は、ノルウェーからの出荷は、ロシア上空を通過する直行便で運ばれていた。しかし、モスクワが報復措置として、ノルウェーを含む多くの国に対して領空を閉鎖したため、これができなくなった。

業界関係者の話として、ノルウェーから日本へ輸送されるサーモンは、現在UAEを経由して輸送されているとしている。燃料費の高騰により、これらの輸送は価格が高騰した。また、輸送時間が長くなることで鮮度に影響が出るほか、便数の減少により出荷量も減少している。

2022年1月から5月にかけての日本の鮭の輸入量は、前年に比べて約10%減少したが、需要は約15%増加したと、同ニュースは述べている。その結果、価格は30%近く急騰し、東京都中央卸売市場の統計によると、2022年6月の輸入サケの1キログラム当たりの平均価格は、2021年の約1,595円(11.80ドル)から2,040円(15.10ドル)に達した。

先の報道によると、他の水産品も日本全国で価格が急騰しており、7月の最初の2週間でカニの価格が20%上昇したという。業界専門家によると、日本の輸入カニの約6割がロシア産であることから、日本独自の反ロシア制裁がこの特別な傾向の原因であるという。

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