欧州の航空宇宙産業、ロシア制裁を懸念
https://www.rt.com/business/560324-russia-eu-aviation-titanium/
2022年8月6日 12:02
制裁によってロシアのチタンの供給が途絶えた場合、欧州の航空宇宙産業は危険にさらされると、ウォール・ストリート・ジャーナル紙がエアバスの経営トップの話を引用して、1日に報じた。
ロシアのVSMPO-Avisma社は、この金属の世界最大のサプライヤーであり、米国のボーイング社や欧州のエアバス社の主要取引先であった。
ボーイングはVSMPOからのロシア製チタンの購入を中止したが、エアバスは制裁対象外の企業を通じて購入を続け、同社を制裁対象から外すよう働きかけている。
「制裁を加えるのは我々自身だ。彼ら(VSMPO)が世界の航空宇宙産業への納入を止めれば、それで終わりです。つまり、典型的な負け組だ」と、WSJはエアバスのギヨーム・フォーリーCEOの発言を引用している。
VSMPOは、エアバスのチタン需要の約半分を満たしている。チタンは軽量で強度が高く、腐食しにくいため、航空機の製造に広く使用されている。
制裁前、ボーイングはチタンの約3分の1をロシアから調達していた。日本を除けば、アメリカの同盟国は航空機に使われる品質の金属を生産していない。商務省は、この現状を国家安全保障への脅威と繰り返し述べている。
モスクワのウクライナでの軍事作戦開始後、航空機メーカーはチタンの代替調達先を探していると述べていたが、WSJによると、この多様化は実現しなかったという。
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