グレタ・トゥンベルグ、ドイツに原子力発電所の稼働継続許可を恩賜
https://www.rt.com/news/564501-greta-thunberg-germany-nuclear/
2022年10月11日 22:25
気候変動活動家グレタ・トゥンベルグは、ドイツが年内に残りの原子力発電所を閉鎖する計画を延期することに賛意を示した。
「個人的には、すでに原子力発電が導入されているのに、石炭に注目するのは非常に悪い考えだと思いますが、もちろん、それはビョーキの議論です」と、19歳のトゥンベルグはドイツの公共放送ARDのインタビューで語った。
このスウェーデンのティーンエイジャーは、以前にも原子力発電を「非常に危険で、費用がかかり、時間がかかる」と言って反対を表明している。昨年7月、欧州連合の議員たちが原子力発電を「持続可能なもの」に分類する投票を行おうとしていたとき、トゥンベリは反対の声を上げた。「どんなにロビー活動やグリーンウォッシングをしても、グリーンにはならない。私たちは、偽りの解決策ではなく、本物の再生可能エネルギーを切実に必要としているのです」
しかし、ロシアとウクライナの紛争が前例のない制裁をもたらし、西ヨーロッパへのロシアの天然ガス輸送が減少しているため、ドイツや他のNATO諸国は、寒くて暗い冬になるかもしれないと覚悟している。今週、イタリアでは新たな暖房規制が実施されたばかりだ。
欧州連合(EU)最大の経済大国であるドイツは、これからの暖房シーズンにおけるガス消費量の削減を目指し、照明と暖房の使用に関する一連の制限を導入した。病院などの社会施設を除くオフィスや公共施設の暖房温度を20℃から19℃に引き下げるなどの措置がとられている。
ドイツの原子力発電所を稼働させ続けることが気候にとって良いことなのか、という質問に対して、トゥンベルグは「場合による。すでに稼働しているのであれば、石炭に注力するために閉鎖するのは間違いだと思う」と答えた。
ドイツは2011年の日本の福島第一原発のメルトダウン以降、原子力発電産業の閉鎖に着手した。アンゲラ・メルケル前首相は、2022年末までに国内にある17基の原子炉をすべて段階的に停止させると約束した。そのうちのわずか3基が現在も稼働中だ。
ベルリンの議員たちは先月、冬を越すために石炭燃料の電力を使い、国内に残る少なくとも2基の原子炉を待機状態に保ち、停電を回避するために他の選択肢がない場合にのみ再稼働させたいと述べた。天然ガスパイプラインのNord Stream 1と2が破壊された後、ドイツを含む多くのEU諸国は、たとえ深刻な危機があったとしても、ロシアのガスの直接購入を再開する選択肢をもはや持っていない。
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