2022年10月27日木曜日

EUの経済団体、ロシア製アルミへの制裁に反対

https://www.rt.com/business/565262-eu-companies-oppose-aluminum-sanctions/

2022年10月26日 06:38

禁輸措置は産業を混乱させ、企業の大量閉鎖につながる可能性が高いと、各団体が指摘

ロイター通信は月曜日、5つの業界団体が、EU全域の産業を衰退させかねないとして、ロシアのアルミニウム禁止を阻止するようEUに要請したと、各団体の声明を引用して報じた。

欧州アルミニウム消費者連盟、ドイツ連邦経済発展・対外貿易協会、イタリア鋳造業者協会、イタリア全国鉄鋼・金属・スクラップ・ハードウェア協会、イタリア鋳造協会が声明で、ロシアの金属に対する制裁は数千の企業を廃業に追い込む恐れがあると述べている。

EU当局への共同書簡の中で、彼らは「欧州のアルミニウム産業にとって差し迫った重要な脅威である、ロシアのアルミニウムに対する禁止、高関税、制裁の脅威に対して、欧州委員会とEU加盟国の緊急介入を要請した。」

ロシアは中国に次ぐ世界第2位のアルミニウムの生産国である。この重要な金属は欧米の制裁の対象にはなっていないが、米国政府はロシアの輸入禁止を検討していると伝えられており、世界最大の金属取引所であるロンドン金属取引所は、ロシアのアルミニウムをそのシステムから撤退させることを検討している。

ブルームバーグが引用したデータによると、ロシアの供給は従来、米国のアルミニウム輸入総額の約10%を占めていた。

専門家は、このような動きは世界中の金属市場を不安定にすると警告しているが、欧州の業界団体は、ロシアのアルミニウムの禁止を主張する人々は、「ロシアの主要な競合相手であるか、欧州のアルミニウムバリューチェーンの大多数が利用できない供給オプションを得ている」と公然と発言している。

禁輸措置によって最大の打撃を受けるのは中小企業であり、「直接的な結果として、欧州で何千もの企業が閉鎖され、何万人もの失業者が出る」可能性があると声明には書かれている。


0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム