イングランド銀行は、為替介入するなら日本と教訓を共有すべし
https://www.zerohedge.com/markets/bank-england-has-lesson-share-japan-intervention
水曜日、10月26、2022 - 午前12時10分
日本は低迷する円を支えるために、ほぼ370億ドル相当を投じたと報じられている。本質的に弁解の余地がないものを弁護して流れを止めることには、ほとんど意味がないかもしれない。
まず、事実を説明する。152ドルに近づいていた米ドル/円は、突然の下降を見せた。数時間のうちに146円近くまで下がるという、重大なニュースでもないかぎり、通常見られないような下落のペースである。証券会社のセントラル短資の試算では、日本政府は5兆5千億円もの円高を投入したことになる。
介入が本当に行われたかどうかは不明だが、ボラティリティの大きさは否定できない。これは、日本当局が介入を認めた9月のエピソードとは対照的だ[おそらく今回は恥じているのだろう]金曜日と異なり、この出来事は、東京がまだ起きていて取引されそうな、世界時計のかなり早い時刻に起こった。
9月の介入時には、米ドル/円が145円に近づいたところで当局が介入した。その時、彼らの行動は円を支えたが、ポイントは、次の介入までに、円はすでに4%以上下落していた。
円の苦境は、日銀のイールドカーブ・コントロールと、それが意味する名目金利差と実質金利差にある。例えば、インフレ調整後の金利差は今年、5年物金利曲線で400ベーシスポイント近くドル高に振れている。これはどう考えても大きな変動だが、FRBの政策と日銀の無策(長期インフレを起こすための無策)の対比を反映しているに過ぎない。
通貨を値付けするのはFXトレーダーの仕事である。大きな岩を転がすのに費やす労力は、価値があるとは限らない。イングランド銀行は、約30年前に欧州為替相場メカニズムからの離脱を決める前に、ポンドの防衛を試みて、その過程で何十億ドルもの無駄な資金を費やし、痛い教訓を学んだ。
円高がいかに極端であっても、当局としては今のところニヤニヤしながら耐えるしかない。潮目が変わったとき、つまり金利差の悪化が止まったときに、日本の当局は円はかなり弾力的に反発するだろう。現在の円安水準は、円安の最終目的地ではなく、旅の途中であることを忘れてはならない。
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム