2022年11月10日木曜日

欧州のエネルギー料金は昨年より90%上昇

https://www.zerohedge.com/energy/energy-bills-europe-are-90-higher-last-year

2022年11月10日(木) - 08:30 PM

著者:Irina Slav via OilPrice.com,

EU加盟27カ国といくつかの非加盟国を含む欧州33都市の家庭のエネルギー価格を毎月追跡する「家庭用エネルギー価格指数」の新データによると、欧州全域で電気とガスの価格が高騰し、ほとんどの欧州首都で昨年比2倍近い請求額となっている。

HEPIのために収集されたデータによると、欧州の天然ガス料金は過去1年間で111%も上昇し、電気料金は平均69%上昇した。Euronewsは、この2つを合わせると、過去1年間で家庭のエネルギー代が合計90%上昇した。

HEPIの最新報告書の著者は、「1年前と比較して著しく高い(エネルギー価格)のは、大流行後の景気回復や異常気象に伴う需要の増加、天然ガスの過去最高価格、高いCO2排出枠など、さまざまな要因が重なったため」と指摘している。

エネルギー料金の高騰は、欧州政府にとって頭痛の種となっている。ストライキや抗議行動が多発し、エネルギー政策への不満が高まっている。

ヨーロッパのほとんどの地域では、エネルギー危機のためにすでに法外な生活費がかかっており、この危機は、ロシアの石油とその後の燃料に対するEUの禁輸措置が発動された後、さらに悪化することになる。

最新のHEPIレポートによると、ヨーロッパのある地域では、エネルギー価格が過去最高を記録しているが、他の地域では、少なくとも10月には、実際に価格が下落している。このニュースは一見すると良いとは言えない。下落は政府の介入、すなわちエネルギー補助金の結果である。

欧州各国政府は、さらなる不満を避けるために、家庭や企業の財政的な痛みを軽減しようとして、多くの補助金を出しているのである。ドイツだけでも、一定レベルの消費量までエネルギー価格に上限を設けるなど、こうした対処策に約2000億ドルを費やすことになる。

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