2023年2月20日月曜日

メキシコ、「ホワイトゴールド」から外国人を切り離す

https://www.rt.com/business/571733-mexico-lithium-deposits-nationalization/

2023年2月19日 15:18

電気自動車用バッテリーの生産に不可欠なリチウムの鉱床を国有化する。

アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領が、メキシコのリチウム鉱床の国有化を早急に進めるよう命令を出した。外国企業はメキシコでのリチウム採掘から排除されることになる。

メキシコのエネルギー省への埋蔵リチウムの移管は、昨年4月にソノラ州のバカデワチで行われたイベントでの文書への署名され、この地域の2500平方キロメートルも国家リチウム鉱山地帯に指定された。

米国と国境を接するこの地域には、国内最大のリチウム鉱床があり、大統領は「プラン・ソノラ」と呼ばれる野心的なプログラムの開始場所としてこの地域を選択した。この計画は、スマートフォンや自動車のバッテリーなど充電式電子機器の製造に使用されるリチウム鉱物を開発するための戦略をまとめたもの。

昨年4月、メキシコ当局はリチウムの採掘と抽出を国有化する法案を承認し、まだ設立されていない国営企業に独占的な権利を付与した。その際、オブラドール大統領は、同国でリチウム鉱床の探査を行った外国企業との契約を見直すと公約した。リチオ・パラ・メヒコ(メキシコのためのリチウム)と呼ばれる国営企業は、4月に設立された。

今回の政令では、メキシコのエネルギー省に国有化プロセスを実行するために必要な行動をとるよう命じた。

ロイター通信が引用したように、オブラドールは「この戦略的鉱物の所有者は国民である」と述べた。「リチウムを国有化し、ロシアや中国、アメリカなどの外国人に搾取されないようにする。」

メキシコ政府は、リチウムの採掘や商業生産の経験がない。その代わり、多くの外国企業が鉱床の探査に参加していた。

中国の鉱山会社であるGanfengは、ソノラ州の粘土鉱床でメキシコ最大のリチウムプロジェクトを開発しており、Sonora Lithiumで抽出されたリチウムの4分の3の権利を保有した。

先週、リチウム生産の国営企業の最高責任者であるPablo Taddei氏はロイターに対し、メキシコは提携に前向きであるが、今後ジョイントベンチャーを行う場合は連邦政府が株式の過半数を保有することになるだろうと述べた。

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