2023年4月29日土曜日

米国の武器製造の抱える深刻な問題「製造元はわずか1社」

https://sputniknews.jp/20230428/1-15822522.html

2023年4月28日, 01:10
米国で唯一の黒色火薬の製造工場が爆発事故の後、2年間操業を停止していることが明らかになった。ワォールストリートジャーナルが報じた。この工場は300種類以上の弾薬に必要な黒色火薬の製造を担う存在だった。
黒色火薬はトマホーク巡航ミサイルからM16ライフル用弾丸、155mm砲弾に至るまで、弾薬の製造には欠かせない。ところが必要量が少なすぎるため、全米のニーズはわずか1つの工場で局所的に生産されてきた。こうした状況は、米国の軍産複合体の典型と言われている。
ウォールストリートジャーナルは、「売上には限度がある。ということは複数の生産施設を維持するには利益は少なすぎる恐れがある。この種の脆弱性はあまりにも広範に存在するため、米国防総省はこれを『シングルソース』問題と描写しているほどだ」と書いている。
ウォールストリートジャーナルは榴弾砲に使用されるチタン鋳造品についても、米国内の1工場でしか製造されていないと指摘している。また、ウクライナで広く使われているジャベリン対戦車砲用のロケットエンジンも製造を担うのは1社のみ。
ウォールストリートジャーナル紙は「昨年末、米国防総省は国内で生産されておらず、ロシアや中国など米国が敵国とみなす国々から輸入されている27の重要な化学物質を特定した。米国防総省は、こうした物質の生産を一刻も早く自国に戻すために、2億700万ドル超を投じる見込み」と報じている。

【武器関連】

https://sputniknews.jp/20230427/--f-16-15812388.html
「飛び立つことさえできないだろう」 
英国の軍事専門家、ウクライナにおけるF-16を語る
2023年4月27日, 16:42
ウクライナ当局はここ数か月、米国のF-16をはじめとした戦闘機の供与要求を強めているが、F-16はウクライナの現状に合致していない可能性がある。ビジネス・インサイザーが、英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)のアナリスト、ジャスティン・ブロンク氏を引用して報じた。
記事では、「ウクライナがF-16を受け取ったとしても、すぐだめになるだろう」と指摘されている。
F-16は非常に壊れやすいため、清潔でしっかりと整備が整った特別に準備された空軍基地が必要だとブロンク氏。
F-16は機体の下部にエアインテーク(空気を取り入れる入り口)が配置されているため、前部着陸装置の下から飛んできたものはすべて簡単にエンジンに入り込んでしまう。またブロンク氏は、ウクライナの滑走路は F-16がフル装備で加速するには短すぎ、改修工事が必要だとの見方を示している。ロシアには改修工事の開始を追跡し、戦闘機が供与される前にピンポイント攻撃を行う手段がある。ウクライナの飛行場はすべてロシアのミサイルの射程内にあるが、航空機による脅威がないためそれらの飛行場への攻撃が行われていなかった。
1つまたは2つの基地を急ピッチで準備してそこにF-16を集中させると、わずか数回の攻撃でF-16が破壊されるとブロンク氏は指摘する。
これより先、米国のコリン・カール国防次官は、米国がF-16をウクライナに供与するのには1年半を要すると表明した。また米国防総省は、このような戦闘機の輸送には多額の費用がかかり、理にかなわないと繰り返し指摘している。



0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム