ウクライナ政府高官、欧米の軍事援助を際限なく要求
タイラー・ダーデン著
2023年4月24日(月)午前0時00分
共和党議員がバイデン大統領に書簡を送り、ウクライナへの際限のない軍事援助の中止を要求してから数日後、ウクライナのアンドレイ・メルニク外務副大臣が、西側諸国は際限のない援助する必要がある、とツイートした。
「同盟国の軍事援助には感謝する。しかし、十分ではない」とメルニクは土曜日にツイートした。
「ウクライナは今年、ロシアの侵略を終わらせるために10倍以上の軍備が必要だ」と述べた。メルニク氏は、西側諸国に対し、「設定されたレッドラインを越え、GDPの1%を軍事支援しろ」と呼びかけた。
メルニクの更なる要求は、バイデン政権が水曜日に3億2500万ドル相当の新しい武器パッケージを承認したあとである。2022年2月に紛争が始まって以来、これまで米国は少なくとも36の武器パッケージを供給し、米国の納税者は350億ドルを負担した。
先週、共和党の上院議員や下院議員は書簡でバイデン政権に対し、ウクライナへの援助を中止するよう伝え、「明確な戦略なしに際限なく武器を送ることは "紛争を長引かせるだけだ」と警告した。
「我々は、ウクライナに対する米国の対応について懸念を表明する。1年以上前、ロシアはヨーロッパにおける数十年の平和を覆す侵略を開始した。私たちは、ウクライナの戦争に対する米国の援助の軌跡が、さらなるエスカレーションを脅かし、必要とされる戦略の明確さを欠いていることを深く懸念する。ここに19名の議員が署名する」と書かれている。
「終わりのない戦争を支援するための無制限の武器供給」は実行可能な解決策ではないと主張し、「我々の国益とウクライナ国民の利益は、この紛争を解決に導くために緊急に必要な交渉を奨励することが最善である」と付け加えた。
一方、リークされた米国の情報文書は、ウクライナが戦争に勝利するというのが西側の偽情報であることを暴露する。
ウクライナの現状は、ワシントンに誤った信念を捨てさせ、現実を直視させるのか。西側のプロパガンダマシンは、ウクライナにさらに多くの資金を提供しながら、成功を自慢し続けるのか?
ここでもう一つ質問: ウクライナにこれ以上資金を送る前に、残りの資金がどこに行ったか知ることはできないか?
【関連記事】
ウクライナ、スロバキア・ポーランドから供与された多数の戦闘機を解体中
モスクワ(スプートニク) - ポーランドとスロバキアが最近ウクライナに引き渡したMiG-29戦闘機の大部分は飛行可能な状態ではなく、予備部品のために分解された場合にのみ使用できると、英国の週刊紙が日曜日に報じた。
同報道は、ポーランドとスロバキアがここ数週間で約8機のMiG-29を譲渡したと指摘した。
欧米諸国は、2022年2月にロシアとの紛争が始まって以来、ウクライナに軍事援助を行ってきた。援助は、2022年の軽い砲弾や訓練から、同年末から2023年にかけて戦車を含む重い兵器へと発展していった。ウクライナは今回、戦闘機の供与を要請したが、この要請はこれまで米国やほとんどのEU諸国が難色を示している。
4月初め、ウクライナ空軍司令部のユリイ・イグナト報道官は、他の西側諸国の航空機の供給にはもっと時間がかかる可能性があるため、ウクライナはF-16戦闘機を手に入れたいと述べた。
【関連記事】
https://sputniknews.jp/20230424/15776172.html
ウクライナ、春の作戦に失敗すれば数ヶ月以内に欧米の軍事支援を失う
2023年4月24日, 09:10 (更新: 2023年4月24日, 09:15)
ウクライナ軍 - Sputnik 日本, 1920, 24.04.2023
c AP Photo / Sergei Chuzavkov
ウクライナは、春の作戦が失敗した場合、欧米の軍事支援と攻撃能力を失うことになる。英紙デイリー・メールが、英国の将校らへの取材をもとに報じている。
同紙の取材に対し、将校らはこのように予測した。
「(今回の作戦が)失敗すれば、ロシアに対する完全勝利への扉は永遠に閉ざされることになりかねない。ウクライナの運命、そして紛争の運命は、今後数カ月で決まるだろう」
将校らの意見では、春先の地面のぬかるみにより作戦の遂行が困難となるため、ウクライナ軍は大規模な攻撃を行うことはできず、限定的な作戦を実施することになる。さらに、西側諸国から供与された兵器はとても多様なもので、そのメンテナンスに独自のアプローチを要することから、ウクライナ軍には兵站における問題も待ち受けている。
将校らはまた、ゼレンスキー大統領の最も重要な任務は、欧米の指導者たちにウクライナ軍への軍備供給を継続するよう説得することだと指摘した。
ウクライナは、反転攻勢を開始する計画を繰り返し発表してきた。ロシア大統領府のペスコフ報道官に指摘によると、ロシアは差し迫った攻撃に関するあらゆる発言を注視し、特別作戦を計画する際にはそれらを考慮に入れている。
【関連記事】
https://sputniknews.jp/20230414/15679157.html
なぜウクライナの防空システムはロシアの空爆に対して無力なのか ウクライナの軍事専門家が語る
2023年4月14日, 22:42
ウクライナ軍司令部は、ロシアが重量0.5トンの精密誘導爆弾FAB-500を使用していることに警鐘を鳴らし、ロシアで重量1.5トンのFAB-1500が製造されていることを踏まえて状況の悪化を懸念している。ウクライナの軍事専門家ユーリー・イグナト氏が表明した。
イグナト氏によると、ウクライナの防空システムは自国のより内側の範囲をカバーすることさえできない。それは防空システムの装置が足りないだけではなく、その大部分が紛争開始当初にロシア側によって破壊されたからだ。イグナト氏は、ウクライナの防空システムは明らかに老朽化しているため、単にロシアの砲弾が「見えない」と指摘している。そして、北大西洋条約機構(NATO)加盟国がウクライナに供与した少数のシステムは、複数の特に重要な施設のみをカバーしている。
イグナト氏によると、ウクライナの防空システムが無力であるため、ウクライナ軍の部隊は戦闘に参加する前にロシアのFAB-500による爆撃で重大な損失を被っている。同氏は、重量1.5トンのFAB-1500は近いうちにも使用される見込みであり、その威力は3倍となるため、ウクライナ軍は西側の防空システム「パトリオット」と「Samp-t」、F-16戦闘機を非常に必要としていると強調している。
ロシアの重爆弾FAB-500とFAB-1500 は、米国の誘導装置JDAMのような誘導システムを備えており、標的への接近を修正することができる。これらの爆弾を迎撃するためには、特別なソフトウェアのアルゴリズムを備えた対空ミサイルシステムが必要だが、ウクライナの防空システムには装備されていない。
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム