EU、ガス共同購入の枠組みが始動
https://sputniknews.jp/20230426/eu-15792714.html
2023年4月26日, 06:02
欧州連合(EU)は加盟各国によるガスの共同購入の新たな枠組みAggregateEUを始動させた。25日、EUの執行機関、欧州委員会が明らかにした。開設された専用サイトで共同購入を利用する企業の登録が始まり、夏までにも最初のガス購入の契約が結ばれる。
ガス共同購入の新しい枠組みは、EUのエネルギー危機への対策の一環として、昨年12月に最終的な合意に至った。欧州委員会は次のように発表し、その意義を強調している。
「これは次の冬に向けて我々のガス備蓄を補充し、より有利な価格のために国際的なパートナーと交渉するのに向けた重要な一歩である。我々は消費者の利益のため、需要をまとめ、集団的な交渉力を利用する」
欧州委員会はこれまでに、夏までにAggregateEUによる最初の契約が結ばれるとの見方を示している。このメカニズムではガス購入を望む各企業が、特別に設けられたポータルサイトに必要量をそれぞれ登録し、まとめて調達する。
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EUの天然ガスの共同購入、官僚主義で効果が相殺=専門家
2023年3月11日, 20:43 (更新: 2023年3月12日, 02:03)
欧州連合(EU)が計画している天然ガスの共同購入の枠組みは、スポット取引では使えるものの、官僚主義が効果を相殺する可能性がある。
米ブルームバーグは、欧州委員会のマロシュ・シェフチョビッチ副委員長の話として、EUが燃料価格の安定を目的とし、4月にも天然ガスの共同購入の枠組みを発足させると報じた。枠組みにはすでに世界の50以上の企業が関心を示しており、特に中・小規模企業がまとまることで、個別ではできなかった大口の取引ができるようになる。
天然ガスの共同購入について、露コンサルティング会社VYGON Consultingでリサーチディレクターを務めるマリア・ベロワ氏は、次のように述べた。
「天然ガス共同購入の枠組みは、EUの共同購入体の創設であり、市場外調整メカニズムの一つだ。スポット価格での購入時には役に立つかもしれないが、官僚主義が効率性を殺すことにもなりうる」
ベロワ氏によると、この枠組みでは現行の天然ガス購入契約が見直される。企業は長期契約をすでに結んでいるため、輸出業者が再交渉に応じるか定かではない。
BKSミール・インベストメントの専門家イーゴリ・ガラクティオノフ氏は次のように述べる。
「共同購入はEU内の再分配におけるボトルネックを解消することにつながるが、世界市場でのエネルギー資源の入手の問題を取り除くことはできない」
共同購入に関心がある企業を対象とした参加登録は3月15日に始まる。米国や中東、アフリカなど輸出国との最初の契約は6月ごろを予定。その後は定期的な共同購入を進める。
この枠組でロシア産ガスを買うことはできない。
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豊富なロシア産原油=>中国・中東で精製能力増強=>製油所のマージンが低下
2023年4月26日(水) - 午前8時05分
Oilprice.comのCharles Kennedy
ロイター通信は、ロシアの原油輸出が制裁にもかかわらず増加し、中国とインドの燃料生産量を押し上げた。世界の精製能力が高まる一方で、精製マージンは2月以降半減したと報じた。
ロシアの原油と燃料の輸出に価格上限が設定された。にもかかわらず3月には、ロシアの最大の石油供給先である中国とインドの精製生産量が過去最高を記録し、燃料の輸出量も増加した。
ロシアは多くの燃料を輸出している。それらは石油拠点に保管され、再輸出が可能な状態である。中国や中東で新しい製油所が稼働し、燃料の生産量がさらに増える。そして精製マージンは今年後半にさらに低迷する。
予想される精製能力の増強は、米国の精製業者のマージンに影響を及ぼす。米国の石油精製業界は、堅調な輸出需要を背景に第1四半期を好調に推移したが、アジアとの競争激化により、この状況は変わる。
Tudor Pickering Holt and Co.の精製アナリスト、Matthew Blair氏は、「米国の精製業者にとって、今期は好調で、バランスシートも素晴らしい状態だが、第2四半期には、状況が悪化し始める。」と語った。
中国は現在、昨年米国を抜いて精製能力でトップに立ち、合計で1,840万BPDを生産した。今年はさらに増加し、ナンバーワンの座を確固たるものにする。
先月、中国の精製業者は1日あたり1490万バレルという記録的な稼働率を記録し、今年1〜3月の平均は2022年第1四半期比で5.2%増加した。
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