欧米政府系メディア、Twitterの「政府系メディアタグ」を自分らに貼られたとたん文句を言う
https://www.rt.com/news/575027-western-media-hates-twitter/
2023年4月20日 13:10
ソーシャルメディアが、RTのようなロシアや中国とつながりのあるメディアに、国家との提携や資金提供というタグを貼ったとき、欧米は怒ったか。そんなわけはない。同じプラットフォームが、投稿しているジャーナリスト個人にも同じタグを貼っていたときはどうだったか。沈黙した。今になって文句を言うのは、何か変わったのか。
プラットフォームの新オーナーであるイーロン・マスクは、ある朝目覚め、国家からの資金提供を受けている欧米のメディアに「政府出資」のタグを貼り、競争の場を公平にした。イギリスのBBCはそのタグ付けに抗議し、アメリカのNational Public Radioはそのラベルに激怒してプラットフォームを辞め、カナダのCBC(カナダ放送協会)は投稿を停止した。CBCのスポークスマンであるLeon Mar氏は、「Twitterは、私たちのジャーナリストがカナダ人とコミュニケーションをとるための強力なツールになり得ますが、私たちの独立性がこのような形で虚偽の説明を受けることを許すことは、彼らが行う仕事の正確さとプロ意識を損なう」と述べた。
欧米のメディアは、ロシアや中国と関係のあるメディアやジャーナリストに適用されるタグが持つネガティブな意味合いを長い間受け入れてきた。同じようなタグが自分たちに適用されることに反対する。彼らは、同じジャーナリズムの土壌で競争相手の誠実さがタグで汚されることを気に留めなかった。欧米のエスタブリッシュメント・アジェンダとは異なる情報や分析を提供する、タグ付き報道を評価も支持もしなかった
欧米のマスコミは、自分たちがこの種のタグを貼られとは思いもよらなかった。カナダ連邦政府から2021年から2022年にかけて12億4000万ドルを受け取ったCBCでさえも。少なくとも、タグ貼りに反対するほどではない。なぜか?Twitterのようなソーシャルメディアプラットフォームは、常に欧米のエスタブリッシュメントの物語に沿うものだ思っていたから。地政学的な競争相手や、代替的な情報源を排除するためのタグだと考えた。欧米のメディアにタグを貼る必要なぞなく、自分たちは安全だと思い込んでいた。
マスクが現れてパンドラの箱を開けた。欧米のメディアはいま「国営」というタグを付けられることなく、国からどれだけの資金を得ることができるのか、マスクと交渉している。マスクはCBCのラベルを「69%を政府出資されるメディア」に修正したとツイートした。「カナダ放送協会が70%未満の政府出資と言ったので、ラベルを修正した。 」
マスクはまた、欧米の政治家にこのタグを非難させることに成功した。彼らは以前、自分たちが気に入らない報道機関に対してタグが貼られたことを支持した。カナダのジャスティン・トルドー首相は、CBCを擁護するためにヒステリックに階級闘争カードを使い、保守党の野党党首ピエール・ポワリエーヴルが米国の億万長者(マスクのこと)に寄り添っていると非難した。ポワリエーヴル氏はTwitterに手紙を書き、CBCがレッテル貼り騒動から取り残されるべきではないと注意喚起した。
「私たちは、国営メディアによる偽情報や操作からカナダ人を守らなくてはなりません。だからこそ、Twitterの@elonmuskにCBCを『政府系メディア』と正確に表示するよう求めている」とポワリエーヴル氏はツイートした。
カナダの保守派は、公共放送が左寄りと非難しており、トルドー率いる現政権に関連するというタグは、効果的支援だ。
「CBCが正式に政府系メディアであることが露呈した」と、ポワリエーブル氏はタグ貼りの後にツイートした。「人々は、それがニュースではなく、トルドーのプロパガンダであることを知る。」トルドーや欧米の体制全体が、外国のニュースの競合他社に対して使ってきたレトリックと全く同じだ。今や、それが味方に貼られている
マスクはTwitterに440億ドルも払ったんだから、自分の私企業で好きなことをやっていい。少なくとも、前のTwitterのオーナー(体制寄り)のもとで、異論や活動家を禁止することを支持していた人たちは、そのように主張していた
タグ付けがここで終わるのか?Twitterの誰かがもっと深く掘り下げれば、例えば、カナダのメディアは、たとえ民間のメディアであっても、見た目よりもはるかに大きな範囲で政府からの資金援助を受けていることを知る。 アメリカのニュースメディアは、数人の億万長者(フォーブスによると15人)に所有されていて、オーナーの利益は、ワシントンの政策推進者の特別な利益と絡み合っていることについてはどうか。
このタグ付けの落とし穴は、避けることができた。欧米のメディアや政治家、ジャーナリストが、標的が競争相手だったときに、報道の自由と言論の自由のために立ち上がっていたら。もしかしたら。
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