ドイツの極右政党、ドネル・ケバブの禁止を提案
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=55895
2023年06月30日付 Cumhuriyet 紙
ドイツで急速に勢力を伸ばし、得票率が20%代に上ったAfD(ドイツのための選択肢)は、トルコのドネル・ケバブを禁じるよう求めた。同党は、「ドイツには、ドイツの文化に相応しい食べ物があるべきだ」としている。
ドイツに住むトルコ人らによって、ほとんどドイツの「国民食」になっているドネル・ケバブが、ドイツの政治界に論争を巻き起こした。日に日に得票率が高まり20%に達した政党AfD(ドイツのための選択肢)のベルリン出身の上級政治家アレクサンダー・ユングブルート氏は、トルコのドネル・ケバブを禁じるよう求めた。
キルヒハイムボーランデンでの会合に参加したユングブルート氏は、ドネル・ケバブや水たばこバーではなく、ヨーロッパにはヨーロッパ文化を反映した産品があるべきだと述べ、次のように伝えた
「どこでもドネル・ケバブや水たばこバーを見かけるのは好ましくない。ドイツではドイツの、イタリアではイタリアの、フランスではフランスの文化を反映した食べ物を見たいものだ。今のヨーロッパは特定の食べ物があらゆる場所を占拠している。」
スプートニク・トルコの報道によると、AfD党議員のこの発言は支持者側から称賛された。ユングブルート氏は、社会的多様性はこのようなものではなく、たった一つの産品が占拠することで多様性が保証されなくなると主張し、他国の料理ではなくドイツ料理を擁護した。
しかし、ソズジュ紙によると、こうした発言に対しトルコ人とドイツ人の大半が反発している。現在ドイツでは望めばドネル・ケバブ、ピザ、あるいはアジア料理を食べられる贅沢があり、モノカルチャーでは多様性は生まれないと伝えられた。
調査によると、ドイツではにんにく入り、またはにんにくなしのヨーグルトソースがかけられたドネル・ケバブが、多くのファストフードチェーンを押しのけて一位に上っている。
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