ベラルーシが攻撃された場合のロシアの対応

https://www.rt.com/russia/581561-moscow-belarus-attack-warning/

2023年8月20日 22:11

ベラルーシが攻撃された場合、モスクワは保有するあらゆる兵器を使用して報復すると、ロシア特使が述べた。

「ロシアはベラルーシへのいかなる攻撃も、自国への侵略として扱い、報復のためにあらゆる軍事力を行使する。」とモスクワの特使ボリス・グリズロフは警告した。

ベラルーシのSTV放送局のインタビューに応じたグリズロフ特使は、ロシアの内務大臣を務めた経験もあり、ベラルーシの主要な同盟国を攻撃しないよう、いかなる第三者に対しても警告を発した。

「ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ベラルーシが攻撃された場合、我々はこれをロシアへの攻撃として扱うと明言した。ロシア連邦の軍事ドクトリンは、そのような場合、我々のすべての武器で対応することを伴う。」とグリズロフは述べ、核兵器使用の選択肢をほのめかした。

モスクワとキエフの対立が続く中、ロシアとベラルーシは軍事協力を強化している。今年初め、ロシアはミンスクからの度重なる要請を受け、ベラルーシへの核兵器配備を発表した。ベラルーシの指導者たちは、同国に対する西側の攻撃的な政策と、ワシントンにあるヨーロッパの同盟国が主催するアメリカの核兵器がもたらす脅威の認識を理由に挙げた。

ポーランドはベラルーシを「敵対的」国家と烙印を押した。

ここ最近、ベラルーシはEU加盟国最大の隣国ポーランドと緊張関係にある。ベラルーシでは2020年の大統領選挙で大規模な抗議デモが発生し、その結果は野党によって争われた。ワルシャワだけでなくEU全体が、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領を倒そうとした野党を公然と支持した。

現在進行中のロシアとウクライナの紛争は、緊張した関係をさらに悪化させた。ポーランドはロシアの核兵器配備に怒り、6月下旬のベラルーシ反乱の失敗を受けてベラルーシに再派遣されたロシアの民間軍事会社ワグナー・グループの活動疑惑に繰り返し警鐘を鳴らしている。

ワルシャワは、PMCが国境付近で活動を活発化させていると主張し、マテウス・モラヴィエツキ首相は「ポーランド領土へのハイブリッド攻撃への一歩であることは間違いない。」と主張した。ベラルーシはそのような主張を否定し、ワルシャワ自身がアメリカのために状況を「悪化」させていると主張している。