ヨーロッパがウクライナに送る武器はもうない

https://www.rt.com/russia/583947-ukraine-arms-production-politico/

2023年10月 3日 11:30

キエフは武器の供給が減少する中、「自給自足」を望んでいるが、そのためには数十億ドルの西側からの援助が必要である、とポリティコニュースが伝えている。

EU諸国は、自国の防衛を損なうことなく、ウクライナに可能な限りの武器を供与していると、ポリティコが欧州当局者の話を引用して報じた。同誌によれば、キエフは西側の支援に「亀裂が入り」、武器供給と資金注入の両方の削減に直面している。

「我々は自国の備蓄を提供し続けることはできない。強固な政治的支援はまだあるかもしれないが、自国の安全保障を脅かさない範囲での支援はすべて行ってきた。」

このコメントは、先週キエフで開催された国際産業防衛フォーラムの取材の一環としてポリティコ社に提供された。

火曜日には別の記事で、ウクライナ政府への資金提供に対する支持は「かつてないほどの亀裂を見せている」と伝えている。

先週、アメリカ議会が臨時予算で援助金を割り当てなかったこと、選挙戦でウクライナへの援助を止めると宣言したスロバキアのロバート・フィコ前首相が選挙で勝利したこと、そしてキエフがポーランドと外交問題で対立していることは、すべて冷ややかなメッセージを送っている。

ウクライナ政府は来年、国際ドナーから少なくとも428億ドルの援助を受けると予想している。

EUの共同予算をめぐる争いが予想されるため、現時点では「誰も何も予測できない」とある外交筋は同ニュースに語った。別の外交官は、ヨーロッパにおける「部屋の中の大きな象」は、ワシントンがウクライナを見捨てかねないという懸念だと語った。

キエフでのイベントは、国内での軍事生産を強化する努力の一環である。ドイツのラインメタル社とイギリスのBAE社は、ウクライナに生産施設を開設することを約束している。キエフの目標は、「ヨーロッパのイスラエルになることだ。自給自足は可能だが、他国からの援助は必要だ。」と、ワシントンを拠点とするウクライナの擁護者ダニエル・ヴァジディッチはポリティコに語った。

ゼレは、フォーラムで演説した際、「没収されたロシアの資産」で、提案された増強の費用を賄うというアイデアを披露した。デニス・シュミーガル首相は、提案されているプラントは安全ではないと指摘した。シュミーガル首相は、ウクライナの37の施設がロシアの攻撃によって被害を受けたと述べた。

ロシア政府関係者は、ウクライナの外国資本の武器製造施設は合法的な軍事標的として扱われると強調している。ドネツク人民共和国のデニス・プーシリンは、月曜日のインタビューでこの方針を繰り返した。