ガザのテロ・トンネル数キロを海水で水浸しにする危険な計画をイスラエルが準備中

https://www.zerohedge.com/geopolitical/israel-readying-risky-plan-flood-miles-gazas-terror-tunnels-sea-water

2023年12月5日火曜日 - 午後11時10分

イスラエル軍は、ハマスが使用するガザの広大な地下トンネル網を海水で浸水させるという、物議を醸す計画を実行に移した。高出力のポンプがすでにガザ地区の要所に設置されている。

この計画は、ハマスの過激派を地上に押し出すか、さもなくば溺死させるというもの。地中海から水を引き込むためのポンプ群を使用する。ウォール・ストリート・ジャーナル紙の詳細によれば、アメリカの国防当局者はこれについて説明を受けており、ポンプも設置されている。

「イスラエル国防軍は先月中旬頃、アル・シャティ難民キャンプの北約1マイルに大型海水ポンプの組み立てを終えた。5台のポンプは、それぞれ地中海から水を引き込み、1時間あたり数千立方メートルの水をトンネルに送り込み、数週間以内にトンネルを浸水させることができる。」

さらに多くの民間人を殺し、ストリップのインフラをさらに破壊する可能性を考慮し、この計画に懸念を表明したアメリカ政府高官もいる。先週の停戦と捕虜交換の取引終了後も、イスラエル人と外国人の人質137人がハマスの捕虜となっている。

そのすべて、あるいは多くが、トンネルシステムとその洞窟のような部屋のどこかに監禁されている。ハマスには地下に事務所や司令部まである。イスラエルはこれまでに少なくとも800のトンネルを確認したが、ネットワークはまだ知られているものよりはるかに大きい。

「トンネルとその周辺の地盤の詳細は誰も知らないので、ポンピングがどれだけ成功するかはわからない。」と、匿名の治安情報筋はWSJに語った。「誰も入ったことのないトンネルで海水がどのように排出されるのかわからないので、それが効果的かどうかもわからない。」

ガザの帯水層は塩分濃度を増しているため、海水はガザの水システムを完全に破壊してしまう。溢水によって、さらに多くの建物やブロック全体が倒壊し、この先何年も人が住めなくなる。

中東において戦争が環境に与える影響を研究しているウィム・ズワイネンバーグ氏によると、「トンネル網の約3分の1がすでに損傷していると仮定すると、残りを使用不能にするためにイスラエルはおよそ100万立方メートルの海水を汲み上げなければならない。」

先週、アントニー・ブリンケンはイスラエルを訪れ、「民間人の保護を重視した明確な計画」を立てるよう迫った。イスラエルがトンネルを水浸しにする大胆な計画で「創造的」になれば、国際的にホワイトハウスが防衛隊を非難したり、牽制したりする圧力がさらに強まる。

バイデン大統領は個人的にはこの問題に無関心だが、安全保障当局者やハリス副大統領は、民間人を保護する必要性についてますます声を荒げている。

1カ月前、イスラエルがサリンガスやその他の化学兵器をトンネルに送り込む可能性があるという報道や憶測があった。神経ガスが予測不可能な性質を持ち、標的として意図されていない場所（民家、病院、トンネルの上にある建物など）に拡散する可能性があることを考えると、これは現実的な選択肢にはなりそうもない。