2024年2月28日水曜日

撤退するウクライナ人、化学テロ攻撃でロシアの進撃を止めようとする

https://sputnikglobe.com/20240227/retreating-ukrainians-try-to-stop-russian-advance-with-chemical-terror-attacks-1117018450.html

ロシア連邦保安局(FSB)によると、ウクライナの特殊部隊は、米国製化学兵器BZの類似品を使用したロシア・ザポロジエ地方でのテロ攻撃を計画していた。BZとは何であり、どのようにしてウクライナに渡ったのか?

ロシア連邦保安庁(FSB)は、ロシアのザポロージェ地方で化学物質による破壊工作を阻止した。

ロシアの治安当局によれば、この計画には、米国製の化学兵器剤BZの類似品、別名3-キヌクリジニルベンジレート(QNB)が関与していた。

「この化学兵器は1950年代後半から米国によって使用されてきた」と、軍事専門家で元国連化学・生物兵器委員会委員のイーゴリ・ニクリンはスプートニクに語った。「BZは非致死性兵器と考えられているが、かなり長い間、人を無力化する。人は空間的な方向感覚を失い、音、聴覚、光の幻覚に悩まされる。たった1ミリグラムでも、70-80時間は無力化される。」

FSBは、テロを企てた疑いのある3人のウクライナ人を拘束した際のビデオ映像を公開した。逮捕の際、個人宅から2つの小包が押収され、その中にはウクライナ語で「ビオスポリン」と書かれた瓶が数本入っていた。

BZは非致死性の武器と考えられているが、十分な量を投与すれば心筋の麻痺を引き起こし、死に至る可能性がある、とニクリンは警告している。

BZは安定した白色の結晶性粉末で、味や臭いはない。水にはほとんど溶けないが、希酸、アルコール、その他ほとんどの溶剤、クロロホルム、ハロゲン化アルキルに溶ける。

BZは1955年にメリーランド州のエッジウッド工廠で米軍によって開発された。その精神作用が明らかになったのは1961年で、戦闘効果を調べる実地試験は1966年に終了した。

米陸軍はこれを「中枢神経抑制剤」と表現している。米国防総省によれば、「記憶、問題解決、注意力、理解力といった高度な統合機能を混乱させる」可能性があり、「比較的高用量では毒性せん妄を引き起こし、あらゆる軍事任務を遂行する能力を破壊する」という。

ロシアの専門家によると、BZ剤の影響は、汚染された空気を吸い込んだ後、線量にもよるが、3分から3時間で現れ始めるという。被害者は心拍が速くなり、視界がぼやけ、歩行が不安定になり、錯乱し、嘔吐する。そして8時間後には、しびれ、言語障害、完全な無動状態に陥り、その後4日間、興奮と混乱が続く。

米国は1990年にBZ備蓄の完全廃棄を発表し、約50トンのBZが廃棄された。しかし、ロシア軍の放射線・化学・生物学的防衛部隊の責任者であるイーゴリ・キリロフ氏によれば、アメリカは毎年何トンものBZを製造している。

「アメリカ人はエッジウッドという街でこの物質を生産している。そこにはパイロットプラントがあり、年間約20トンの生産が可能だが、アメリカはその備蓄を破棄したと言われている。ロシアと違って、アメリカは化学兵器禁止機関(OPCW)の査察官を施設に入れなかったからだ。アメリカはロシアと違って、OPCW(化学兵器禁止機関)の査察官の施設への立ち入りを許可していない。」

ニクーリンによれば、この物質は、米国が支援する宗派のテロリストと戦うシリアの兵士に対して何度も使用され、現在はウクライナで発見されたという。

彼は、BZは他の武器納入の一部としてアメリカからウクライナに渡ったと考えている。また、シリアのジハード主義者たちも、化学兵器をアメリカから入手している

「トルコは『アメリカ製』と書かれた化学兵器を持ったシリアの過激派を何度も国境で捕まえている。特に目新しいことではない。米国は条約に違反し、違反し続けている。」

ニクリーンによれば、今回の陰謀は、ウクライナ軍が化学破壊行為によってロシアの進撃を止めようとしている。

「彼らはすでに、ザポロジエ地方とドネツク地方で、さまざまな(軍事用の)化学物質を繰り返し使用している。残念ながら、これがキエフ・ナチス政権の本質だ。しかし、国際的な調査は行われていない。国連でさえも、このような野蛮な行為に特に憤慨する者はいない」と、この将校は締めくくった。

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