スコット・リッター：ペンタゴンのウクライナ幻想は崩壊しつつある

https://sputnikglobe.com/20240311/scott-ritter-pentagons-ukrainian-fantasy-is-falling-apart-1117272650.html

金曜日、ステファン・セジュルヌ仏外相はリトアニアでバルト海およびウクライナのカウンターパートと会談した。この訪問は、エマニュエル・マクロン仏大統領がフランス軍をウクライナに派遣する可能性を提起し、欧州のより強力な同盟国の一部を怒らせた数日後に行われた。

元国連兵器査察官でコメンテーターのスコット・リッター氏は月曜日、スプートニクのフォルト・ラインズに、ウクライナにおけるアメリカのペンタゴンの幻想は崩壊しつつあると語った。

ウクライナが国防総省の戦術的なアドバイスに耳を貸さなかったため、キエフとワシントンの間に緊張が高まっているという米メディアの報道について、リッター氏は、この主張は現実に基づいたものではなく、米国から責任を転嫁するためのものだと述べた。

「国防総省は、ウクライナの巨大なファンタジーが崩壊しつつあるため、政治的な隠れ蓑を作ろうとしているのは間違いない。」とリッターは断言し、ウクライナにはアヴデエフカを可能な限り長く保持し、その背後に防衛線を構築する以外に選択肢はなかったと説明した。

「アームチェア・クォーターバックを演じるのは簡単だ。しかし、現実に、ウクライナ人が最後の防衛可能なポジションにしがみつく以外に、どんな選択肢があったのか？」

「キエフ政権は、いわゆる友人や同盟国が自分たちを見捨て、ウクライナを自分たちの運命に任せているという現実に目覚めつつある。」

リッターは以前、フランス軍がウクライナに派兵されるかもしれないというマクロン大統領のコメントを取り上げながら、こう説明した。

「なぜマクロン大統領がこのような話をするのかを理解するには、ウクライナが今どれほど悲惨な状況に置かれているかを理解する必要がある。ウクライナは軍事的崩壊に直面しており、今こうしている間にも最後の予備軍がオルロフカ村の外で戦闘に投入されている。これは奇跡を起こすための時間稼ぎであり、ウクライナ側は奇跡がフランスの戦闘部隊の到着であることを望んでいる。」

マクロン大統領が求めているとされるバルト三国の同盟国があろうがなかろうが、ウクライナに意味のある軍事力を展開できる可能性は極めて低いという。

一方でリッターは、選挙シーズンの米国では紛争から一歩退くことを迫られていると主張する。

「バイデンは大統領選挙サイクルに入った。バイデンは政治的露出を最小限に抑えるためなら、必要なことは何でもする。ウクライナ政策の立役者であるヴィクトリア・ヌーランド国務次官を解任し、一歩後退した。率直に言って、アメリカの金がなければウクライナは何もできない。ウクライナ軍は戦場で絶体絶命の窮地に立たされている。」