2024年3月6日水曜日

ウクライナのモンキー・モデル・エイブラムスには弱点が多い

https://sputnikglobe.com/20240304/ukraines-monkey-model-abrams-has-a-lot-of-weak-points-1117131171.html

ウクライナは、昨年秋に米国から納入されたM1エイブラムス31両のうち2両を失った。モスクワ在住の軍事オブザーバー、アレクセイ・レオンコフ氏は、前線地域に配備されれば、ロシアが残りを短期間で燃やすと予想される理由をスプートニクに語っている。

ロシア国防省は月曜日、2台目のウクライナ軍M1エイブラムスがロシア軍との戦闘で破壊されたことを確認した。ドネツク郊外のアヴデエフカでM1150アサルトブリーチャーのそばでM1がくすぶっている映像がネット上に出回った。

最初のエイブラムスは2月26日、同じくアヴデエフカ近辺で破壊されたことが確認された。アヴデエフカは、ウクライナ軍がほぼ10年かけてドンバスの民兵やロシア正規軍に対する主要な要塞として築き上げ、数カ月にわたる残忍な戦闘の末、先月ついにロシア軍が粉砕することに成功した場所である。

これまでに破壊されたエイブラムスは2機とも、ロシアのFPVドローンによって排除された1機目はピラニアと呼ばれるUAV、2機目はウパイア(eVampirefまたはeGhoulf)と呼ばれるドローンによって。

ウクライナのモンキー・モデル

冷戦時代、ソ連軍将校から亡命者となったアマチュア歴史家のウラジーミル・レズンは、同盟国ではないが友好国に輸出されたソ連軍装備を揶揄してモンキー・モデルと呼んだ。

ウクライナのエイブラムスの場合、キエフはアメリカのモンキー・モデルを独自に受領している。ロシア軍によるエイブラムス破壊の手法は単純化されている。

ロシアで最も有名な軍事オブザーバーの一人であるアレクセイ・レオンコフは、スプートニクにこう語った。自慢の劣化ウラン装甲は、戦車に強靭さを与えるものである。

特注のウクライナ版M1では、劣化ウランメッキがタングステン装甲に置き換えられ、投擲物やドローンに対して脆弱になった。

戦車のアクティブ・プロテクション、具体的には他のエイブラムスに搭載されている最新システムは、ウクライナのM1には同様に搭載されていない。UAVに対する防衛のための対ドローン警告ステーションも装備されていない。ウクライナが手に入れた戦車は、ベースとなったエイブラムスの劣化バージョンだ。

弱点が多い

その結果、弱点だらけの主力戦車になった。

戦車の動力源となる航空機エンジンも同様である。航空機エンジンは、60トンもの装甲を持つ巨大な戦車を前進させるパワーを大幅に向上させるが、その代償として環境に対する気まぐれさが生じ、耐用年数も短くなる。

第2の弱点は、どの戦車にも言えることだが、砲塔上部と側面の突起だ。戦車はどんなに守られていても、脆弱であることに変わりはない。ウクライナに送られた改良型は、弾薬を車体だけでなく、砲塔後部にも部分的に配置した。

エイブラムの3つ目の問題点はトランスミッションだ。アメリカのMBTのトランスミッションは、困難な地形では装甲を脆弱な標的にしてしまうアキレス腱のようなものと指摘した。

これらの弱点はすべて、ロシア軍の兵士たちも知っていた。彼らはこの戦車が現れるのを待っていた。エイブラムスの小隊がアヴデエフカ地区で活動し始めたとき、つまり、閉鎖された陣地から砲撃を行い、われわれの陣地を砲撃し始めたとき、彼らは狩られ始めた。

レオンコフは、2機目のエイブラムスが破壊されたという情報から判断すると、ドライブトレインが損傷した可能性が高く、M1が修理のために前線から曳航されるのを防ぐために無人偵察機が送り込まれたと考えている。

米国が納入したモンキー・モデルのひとつ

ウクライナが手に入れたエリート仕様のf型エイブラムスは、キエフに提供されたアメリカ製兵器のモンキーモデル数種のうちの1つである。昨年キエフに提供されたATACMSミサイルは、表向きはロシアの電子戦に対する懸念から、慣性目標誘導システムとGPSコース修正モジュールなしで納品されたとレオンコフは指摘した。

レオンコフは、米軍が使用しているエイブラムスの基本モデルでさえ、その能力を過大評価しないよう注意を促している。イラク戦争にさかのぼれば、米軍司令官は、時代遅れで簡素化されたイラク軍の装甲に対してさえ、この戦車の弱点を認識していた。

当時、アメリカ軍司令部は、イラク軍のT-72戦車を最初に排除しない限り、エイブラムスの戦場への投入を禁止する指令を出した。イラク軍のT-72戦車はまず、対戦車兵器で武装した戦術航空を使って排除されなければならなかった。「その後、私たちは皆、イラクの陣地を砲撃する米軍戦車の美しい写真を見た」とレオンコフは強調した。

ウクライナにおける戦車の役割を再確認

ウクライナの西側戦車は、エイブラムスであれ、レオパルド2、レオパルド2、チャレンジャー2であれ、常に第3部隊に配備され、重火力支援に従事する火力支援車として使用されることを想定していた。

それらは火力支援手段として設計されたもので、砲撃後に戦闘可能な状態で残っている敵の射撃地点を制圧する手段である。ウクライナは、昨年の夏の反攻作戦で、戦線の南方向に大量の砲兵システムを蓄積した。しかし、期待には応えられなかった」とレオンコフは総括した。

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