ゼロヘッジ：バイデン、ペンシルベニア州での演説を前に中国鉄鋼への関税を3倍に引き上げるよう要求

https://www.zerohedge.com/commodities/biden-calls-tripling-tariffs-chinese-steel-ahead-speech-swing-state-pennsylvania

2024年4月17日（水） - 午後8時20分

ホワイトハウスは2日午前、バイデン大統領が本日、重要な激戦州であるペンシルベニア州で鉄鋼労働者を前に講演し、中国の鉄鋼とアルミニウムへの関税を3倍に引き上げるよう呼びかけると発表した。

バイデンはピッツバーグで全米鉄鋼労組の組合員と話すことになっている。失敗した「バイデノミクス」について、組合と住民を説得するための、スイングステート全域にわたる数日間のキャンペーンの一環である。バイデンがキャンペーンを展開する一方で、ニューヨークのフアン・メルシャン判事はトランプ前大統領に対し、マンハッタンでの口止め料事件の裁判をサボれば逮捕されると警告した。 

ホワイトハウスのプレスリリース

「バイデン大統領は、鉄鋼がアメリカ経済の屋台骨であり、国家安全保障の基盤であることを知っている。」「アメリカの鉄鋼は国の工業化に燃料を供給し、中産階級の構築に貢献した。」

フィナンシャル・タイムズ紙によると、バイデン氏はキャサリン・タイ通商代表に対し、中国の鉄鋼とアルミニウムに対する輸入関税を現在の7.5％から3倍に引き上げるよう要請する。 

「中国の新たな輸出急増と、アメリカの鉄鋼会社の競争を困難にする価格への継続的な圧力に先手を打つことは、我々にとって重要だ。」と、あるアメリカ政府高官はFTに語った。

常識のある人なら誰でも、これらの行動が重要な激戦州での選挙に関係していることがわかる。 

FTは続ける： 

タイは、ドナルド・トランプ前大統領が対中貿易戦争で課した関税の法定見直しを完了しようとしている。彼女はまた、連合鉄鋼労組からの請願を受けて、水曜日に中国造船業における不公正な慣行に関する調査を発表する。

ホワイトハウスのラエル・ブレイナード国家経済顧問は記者団に対し、「中国の政策主導による過剰生産能力は、アメリカの鉄鋼・アルミ産業の将来に深刻なリスクをもたらす。」 

一方、政権高官はNBCニュースに対し、「これらの措置が取られたとしても、インフレを高めることはない......アメリカの雇用と鉄鋼産業を守る。」と述べた。

基本的な経済学によれば、関税の引き上げはインフレを引き起こし、負の供給ショックを引き起こす。 

バイデンのインフレ抑制法を再考する...インフレ率はパウエルFRBの快適ゾーンである2％以下に戻ったのか？答えはノー。インフレは再加速している。 

ピッツバーグの発表は、バイデンがペンシルバニア州とニューヨーク州で勝利しようとする政治的な演出に過ぎない。