ゼロヘッジ：イラン、南東部国境の安全確保に軍を派遣

https://sputnikglobe.com/20240421/lesson-for-america-iran-deploys-army-to-secure-southeastern-border-1118044703.html

アメリカへの教訓？

ワシントンに反対する人々は、他国の国境を守るために世界中に軍隊を派遣するのではなく、アメリカの国境沿いの警備を強化するために軍隊や州兵を使うよう、連邦政府に定期的に求めている。一方、アメリカの最大の敵国のひとつが、そのやり方をワシントンに示している。

イランの陸軍は国境警備隊（米国税関国境警備局に相当）と手を組み、同国南東部の辺境地帯での不法移民対策に取り組んでいる。

日曜日に地元メディアのインタビューに応じた南東部地域司令部のアミール・ゴラマリアン陸軍大将は、イランのシスターン・バルーチスターン州の軍隊が不法移民の逮捕に協力し、これまでにおよそ49,800人を拘束したと述べた。

ゴラマリアンは、陸軍の任務はボランティアベースであり、陸・空・海の国境を守る責任を陸軍に課しているイラン憲法に従っている、と述べた。

不法滞在者は通常、拘留後、国境警備隊に引き渡され、その後、外務省に彼らを母国に強制送還するよう手配される。

ゴラマリアンは、陸軍の国家に対する特別な責任を指摘し、「国民が困っていて陸軍の協力が必要な地域であれば、われわれは協力する」と述べた。「国境防衛の支援であれ、道路建設の支援であれ、洪水を緩和・防止し、地震や健康上の緊急事態に対処するために工学的な設備や専門知識を活用することであれ、われわれは彼らとともにある。」

2021年8月のアフガニスタンにおけるアメリカの傀儡政権崩壊後、イランでは近年、隣国アフガニスタンからの不法移民が急増している。2022年6月、イランの治安・法執行担当内務副大臣は、イランには450万人ものアフガニスタン人（正規・非正規）が住んでいると推定した。テヘランは不法滞在者の追放を確実にするため、近隣諸国との対話の確立を目指している。イランとアフガニスタンは921kmの国境を接している。3つの公式国境がある。

イランは、国内の安全保障のためにあらゆる資源を活用する用意があるが、アメリカの移民と麻薬密輸の危機を食い止めるために、何万人もの軍隊、水兵、空軍兵士をイラン近隣諸国に駐留させながら、メキシコとの国境に駐留させることを嫌っている。

トランプ政権は2018年、不法移民に対処する税関・国境警備局を支援する「eOperation Faithful Patriotf（忠実なパトリオット作戦）」と呼ばれるプログラムを開始したが、部隊数は数百から数千と控えめで、その配備は特定の政権政策と連動している。

不法移民が急増するなか、共和党の知事を擁する12以上の州が、ここ数カ月、メキシコとの国境に州兵部隊を派遣する動きを見せている。バイデン大統領の同盟者たちは、今年初め、州兵部隊が連邦捜査官による不法滞在者の処理を阻止するために派遣されたテキサス州州兵を掌握するよう大統領に要求した。