2024年5月1日水曜日

フーシ派、米国の賄賂を拒否

https://sputnikglobe.com/20240430/houthis-launch-missile-and-drone-rampage-targeting-four-ships-after-rejecting-us-bribe-attempt-1118196502.html

イエメンの民兵組織は、11月以来、バブ・アル・マンダブ海峡とアラビア海・紅海を通過しようとするイスラエル、米国、英国関連の商業・軍事船舶をハイジャックして攻撃している。

イエメンのアンサール・アラー(フーシ)運動は、この24時間で、その反イスラエル、反米活動の地理的、範囲的範囲を劇的に加速させ、無人機とミサイルを使って2隻の貨物船と2隻の米駆逐艦を標的にした。

ひとつは、ポルトガルのシネスからオマーンのサラーラに向けて航行中の、イスラエルの実業家エヤル・オファーが一部所有するゾディアック・マリタイムが運航するポルトガル船籍のMSCオリオン号を標的にした。ドローンによる攻撃は、イエメンのフーシ支配地域から1,000km以上離れたインド洋の海域で行われた。オリオン号はMSCアリエス号の姉妹船で、今月初め、シリアのダマスカスにあるイラン領事館を標的とした4月1日のイスラエル空爆に対する報復の一環として、イランのコマンドーが拿捕した。

フーシ派はキクラデス号も標的にしており、民兵のスポークスマンによれば、この攻撃は正確で、紅海の海域で攻撃されたという。キクラデス号はマルタの船籍を持つばら積み貨物船である。英国海事・貿易局は、同船が被害を受けたことを確認したが、同船と乗組員は無事で、次の寄港地に向かうと述べた。同船を護衛していたイタリア海軍のフリゲート艦「ヴィルジニオ・ファサン」は、同船の方向に向かってきたドローンを撃墜したと報告した。イタリア国防省は「被害は軽微で表面的なもの」と発表した。

中東での作戦を担当するアメリカの戦闘司令部である中央軍(CENTCOM)は、3発のミサイルと3発のUAVが空母に向けて発射されたことを確認した。

キクラデス号は、ギリシャ資本の商船会社であるイースタン・メディテレーニアン・マリタイムが運航しており、フーシ派は、同船がイスラエ ルの紅海の港であるエイラトに向かう途中であったとされるため、同船を標的にしたと述べているが、同船は別の港に向かっていたと主張し、誤魔化した。

これとは別に火曜日、米中央軍事委員会(CENTCOM)は、フーシ派が紅海のUSSフィリピン・シーとUSSラブーン駆逐艦の方向にドローンを発射したことを確認した。

フーシ派は、紅海で敵対する軍艦に対する軍事作戦を実施したことを確認した。軍事作戦は成功裏に目的を達成した。

フーシ派によるキクラデス号への攻撃は、4月26日にパナマ船籍のタンカー「アンドロメダ・スター号」が攻撃され、軽微な被害を受けて以来、数日ぶり2度目となる。

紅海でのイエメン民兵のハイジャック、ドローン、ミサイル攻撃キャンペーンは、現在までに20隻近くの船舶を攻撃、損傷させ、英国所有の貨物船、ベリーズ船籍のルビマー号1隻を沈没させ、民兵グループは3,200万ドルの米国製無人機MQ-9リーパー3機も撃墜した。フーシ派によれば、イエメンに対する米英の共同攻撃で、1月以来50人近くが死亡したという。民兵の攻撃により、フィリピンの船員2人が死亡、他に6人が負傷している。イスラエル所有のギャラクシー・リーダー号は、25人の乗組員とともにフーシ派に拘束されたままだ。

フーシ派は、イスラエルがガザでの戦争を続ける限り、攻撃キャンペーンを続けると警告している。

船舶ブローカー大手のクラークソンズ社によると、アデン湾を通過する商業トン数は12月に比べて69%減少しており、コンテナ船とエネルギー船が最も打撃を受け、LNG船の通過はゼロ、ボックス船の通過は89%減少している。

イエメンの政界筋が火曜日にUAEの英字紙『ナショナル・ニュース』に語ったところによると、フーシ派は、紅海での武装勢力の活動を停止させる代わりに、サヌアとホデイダ港の封鎖解除、和平交渉の迅速化など、米国が提案したインセンティブを拒否したという。

紅海での作戦開始以来、フーシ派は多くのインセンティブを受け取ってきた。しかし、彼らは提示されたものだけでは止めるには不十分だと結論づけた。

空港や港の開港、必要な物資の搬入といった問題はイエメン人の権利であり、サヌアへの圧力カードとして使われるべきではないからだ。 

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