スロバキア、フィコ首相暗殺未遂事件でより広範な陰謀を捜査中

https://www.zerohedge.com/geopolitical/slovakia-probing-broader-conspiracy-assassination-attempt-pm-fico

2024年5月21日（火）午後3時45分

スロバキア警察は、5月15日に発生したロバート・フィコ首相暗殺未遂事件をめぐる、より広範な犯罪陰謀の可能性を捜査している。

ロバート・フィコは、当初当局が「一匹狼」の狙撃犯であり、すぐに身柄を拘束されたとしていた人物に複数回撃たれ、その傷から生還した。しかし、この公式発表はすぐに変更された。

ヨーロッパで最も「物議を醸す」国家指導者たち：ロバート・フィコと、彼の盟友であり友人でもあるヴィクトール・オルバンがブダペストで会談した。

71歳の犯人は、フィコが政府庁舎前の路上で支持者に挨拶している間に5発の銃弾を撃ち、命にかかわる怪我を負った。

ロバート・カリナク副首相は週末、フィコについて、「命にかかわる緊急事態からは脱したが、容態は依然として深刻で、集中治療が必要だ」と発表した。

「病状は安定しており、予後も良好です」とカリーナク首相は病院の外で語った。「私たちは皆、少し落ち着いた気分です。」

犯人の動機について、マトゥス・スタジ・エストク内相は「容疑者は政府のウクライナ政策に怒っていた」「一匹狼ではなかったかもしれない」と改めてブリーフィングした。ブルームバーグによると：

日曜日に当局が発表したところによると、国内外の諜報機関との協力により、捜査の範囲が拡大され、あるグループ（特定はされていないが）が犯罪に関係している可能性があるというバージョンも含まれるようになった。

エストックの発表によれば、「加害者のソーシャルメディア上のやりとりが、銃撃の約2時間後に別の人物によって消去されていることから、より広範な暗殺計画の可能性が裏付けられる。」とのこと。

内務大臣は、「一匹狼の犯行ではなく、特定のグループによる犯行であった可能性があることが加わった。」と説明した。

ヨーロッパの国家元首に対する暗殺未遂事件は、ここ20年ほど起きていない。 

フィコは以前からウクライナ戦争への欧米の関与を深めることに反対を表明しており、そのために欧米の同盟国やもちろんウクライナ国内にも多くの敵や批判者を作ってきた。

CNNは昨年10月、スロバキアがNATO加盟国の首相に就任したことを次のように伝えている。「スロバキアの選挙で、親クレムリン派が率いる政党が予想以上の票を獲得してトップに立った。」

病院で命がけで闘っている間、フィーコの最高幹部は欧米のメディアを非難し、ポピュリストのフィーコ首相とその政策を取り上げる方法を『反省』するよう記者に言ったこともあった。