2017年6月7日水曜日

カイザーリポート 第1077回 ゼロ金利難民

[KR1077] Keiser Report: ‘NIRP Refugees’
May 30, 2017
http://www.maxkeiser.com/2017/05/kr1077-keiser-report-nirp-refugees/

主要国中央銀行がテーマです。カナダのハウジングをはじめ資産バブルに対し中央銀行が警鐘を鳴らしていますが、ユーロ圏の企業ジャンクボンドの利率が2.77%。ジャンクボンドが危険なのは自明のことですが、機関投資家(年金機構やらゆうちょ含め)は成長を運命付けられているのでそういうジャンクでも買わざるを得ない。ゼロ金利を主要国中銀が演出しているからです。驀進する機関車の先のレールの上の小銭をかき集めている状態、とマックスはウォール街の古い格言を紹介します。これがどれくらい狂った状況かといえば、アメリカが世界に売りつけている国債の利回りは0.7%。いっぽうでアメリカのインフレ率は2〜3%。(オバマケアで倍増した医療費ははいっていない。)それを機関投資家は買わざるを得ない。いっぽう連銀は国民に借金を勧めていて、いまやリーマンショック以来の借金率となりました。その内実は、住宅ローンが減って学資ローンと自動車ローンが増えましたとさ。
売る商品のなくなった銀行がサブプライムローンを売る。自動車ローン然り、学資ローン然り、という話です。
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世界で発行される主要国の国債の7割を中銀が買っている。これがこれからどういう文脈につながるのでしょうか?

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