2018年1月9日火曜日

カイザーリポート 第1172回 クリスマス債務

https://www.youtube.com/watch?v=sNoOS3G9xZQ

ホリデー(クリスマスのことだけどクリスチャンだけじゃないアメリカではホリデーっていうのが一般的)ショッピングの借金(当たり前のことだけど多くはクレジットカードで買い物をする:その平均額が1054ドル)を3ヶ月以内なら返せるという人はアンケートに答えたうちの半分。29%は5ヶ月以上かかると答え、10%は毎月の最小返済義務額(25ドル)しか返せないのだそうです。毎月25ドル返済で1054ドルを返そうとしたら2023年までかかるとthemaven.comは試算しています。


マックスは旧年中と変わらない調子で、西洋消費文化圏で暮らす人であれば債務こそ真の人格であると言います。おもしろい。ステイシーは香港の地下鉄で「唾を吐いたり大声で騒いだりしたらあなたの社会的信用(クレジット)が減ります」というのを聞いたという友人の話を引用しつつ、社会的信用とはすなわちクレジットであると言います。それを受けてマックスは「カジノ経済から脱却しようとしたら君のクレジット枠が減らされるような社会になるんじゃないか」とありそうな未来を予見します。

さてステイシーが提示したチャートがまたおもしろい。1971年8月15日にニクソンが金本位制をやめてからのアメリカ人の債務状況です。赤線はリボルビングローン(反復債務:余震限度枠内で何度でも借り入れが可能)、クリーム色がノンリボルビング(学資ローンとか自動車ローン)。



そして貿易収支もどんどん赤字になりましたとさ。


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この回を見たあと、日経BOLで「キリギリスになれない日本人」という記事を見ました。それに対するコメントが至極真っ当で、株価だけ眺めてイザナギ越えなんてほざいているエコノミストの能天気と対照的でした。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/248790/010500123/

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