2018年6月13日水曜日

「興亡の世界史 シルクロードと唐帝国」森安孝夫


秦漢と隋唐が決定的に違うのは、秦漢は漢人王朝であって隋唐は北方の異民族王朝である、ちゅうか隋唐のころには漢人とか中華という概念が異民族を吸収して膨らんだんや、っちゅう内容です。おもろい。おもろいけど、おもしろく読めるところと読み飛ばすところが混在していて、あんまりまとまりがない。まとまってなくてもやっぱりおもろい。アマゾンの書評を読んだら、ツーの人たちが侃侃諤諤でこれもおもろい。
中華世界が辺境の新しい血を吸収して膨らむときにダイナミックな文化が生まれた。日本も南や北の新しい血が混じったからこそおもしろいんやね。逆にこれはもともと日本とちゃうたら、正統ではないねん、みたいな縮む方向性のときはダイナミズムに欠ける時代なんやろね。「中国のやりかたはものづくりではない」みたいな。

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