2023年1月31日火曜日

露国防省、ウクライナにある生物学研究所における米国の活動について発表

https://sputniknews.jp/20230131/hiv-14767399.html

2023年1月31日, 01:50

ロシア軍の放射線・化学・生物学防護部隊を率いるイーゴリ・キリロフ中将は記者会見で、ウクライナにある生物学研究所における米国の活動について語り、特殊軍事作戦の期間中にロシア軍がウクライナにおける米国の軍事生物学プログラムに関する2万点を超える文書や資料を入手したことを明らかにした。

キリロフ氏によると、2015年から米非営利団体エコヘルス・アライアンスの専門家たちはコウモリの個体群の多様性、コロナウイルスの新株の探索、それが動物から人に感染するメカニズムを研究していた。合わせてコウモリ2500匹超が調査されたという。

キリロフ氏はまた、2019年から米国の専門家らがHIV感染症の実験を行い、そのターゲットグループが受刑者や麻薬中毒者、さらにウクライナ軍兵士だったことを明らかにした。

また、ナノテクノロジーを基盤としてつくられた筋肉疲労を軽減するための薬の研究が、ウクライナ兵士を対象にして違法に行われていた。これは「水溶性C60フラーレンを使って兵士の骨格筋の疲労を軽減するための初期の臨床試験」に関することだという。かつて世界の科学界では、C60フラーレンがDNA分子にとって潜在的に危険であることを示すコンピュータシミュレーションのデータが提示されている。

キリロフ氏はまた、米国は生物学研究所の活動をウクライナからポーランド及びバルト諸国に移行させていると述べた。

同氏は、ウクライナ兵を対象にした生物実験に関係している者たちの行為を法的に評価する必要があると指摘した。

【関連記事】

2023年01月30日 21:57
ロシア、米国が支援するウクライナの生物学的プロジェクトに関与した人物の名前を公表

ロシア軍は、モスクワの軍事行動開始以来、ウクライナにおけるアメリカの生物学的研究計画に関する2万件以上の文書を入手したと、同国の国防省が月曜日に発表した。 
ロシア核・生物・化学防衛軍司令官イーゴリ・キリロフ中将によれば、最新の資料によって、これまで「影に隠れていた」これらのプロジェクトの主要人物が明るみに出た。
同省は以前、バイオラボに関係する人々の名前を公表しており、その中には米国民主党の代表、国防総省の高官、国防総省の請負業者が含まれていた。 
リストには、アフリカ豚コレラ熱の拡散を研究するプロジェクトの主任コンサルタントとしてウクライナで働いていたとされるラビリンス・グローバル・ヘルス社のエグゼクティブ・ディレクター、カレン・セイラーズ氏などの名前が挙げられている。
テネシー大学のフェローで宿主病原体システム研究所のディレクターであるコリン・ジョンソンもリストに載っており、ウクライナでクリミア・コンゴ熱とハンタウイルスの研究を行い、ウクライナ軍人の生体サンプル採取を担当した。
同省は、このほかにもウクライナで米国のバイオ研究に関わったとされる6人の名前を発表している。キリロフ氏は、これらの人物に関するすべての証拠はロシアの調査委員会に引き渡され、調査委員会が犯人とされる人物に対する適切な措置を決定する。
キリロフ氏は声明の中で、ウクライナにおけるロシアの断固たる行動により、ワシントンの生物兵器研究プロジェクトはすでに効果的に阻止されたと指摘した。米国は現在、未完成の研究を中央アジアや東欧の国々に移転させようと積極的に動いている。 
先月、ロシアは化学兵器禁止機構の会議に、ウクライナにある米国が支援する違法な実験室に関するデータを提出した。ロシア国防省によると、そのデータには、生物兵器の部品を使った作業や、特に危険な病原体の研究が、米国の資金、科学、技術、人員の支援を受けてウクライナで行われていたことを示す証拠文書が含まれていた。ワシントンは、モスクワの非難を偽情報と呼び、拒否している。

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム