2023年4月25日火曜日

国連は米国のグローバルな野心にとっての脅威=ロシア外相が安保理会議で演説

https://sputniknews.jp/20230425/15781423.html

2023年4月25日, 00:12 (更新: 2023年4月25日, 00:56)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は4月24日、国連安全保障理事会の多国間主義の有効性と国連憲章の原則の擁護についての会議で演説を行った。

ラブロフ露外相の国連安保理の会議での演説の骨子は以下のとおり。

米国は、長年にわたり全人類にとって最上の利益と謳われてきたグローバリゼーションを破壊しはじめた。

欧米の少数派は品行方正に振る舞い、国際社会の他のメンバーを尊重するほうがいい。

今、アジア太平洋地域の多国間主義を損なうために、米国と同盟国の大きな力が投入された。

米国は自国が庇護する形でアジア太平洋地域の海洋安全保障に介入するメカニズムを構築した。

西側諸国は国際舞台で自分たちのルールを押し通すことで、自国の中で多国間主義や民主主義を阻害した。

今日、国連もその憲章の要求もそろって米国のグローバルな野心に脅威を与えた。

国際通貨基金はとうとう米国の軍事目的の達成手段へと様変わりした。

キエフのナチス体制は、2014年のクーデターを受け入れなかった領土代表をウクライナ人とみなすことはできない。

ウクライナ問題を地政学的コンテキストから引き離してとらえてはならない。

我々は再び冷戦時代と同じように危険な、いやもしかしたら、それよりずっと危険な一線に到達してしまった。

ラブロフ外相の今回の国連行きには、米国がビザ発給を行わなかったためにロシア人ジャーナリストらは同行できなかった。

【関連記事】

https://www.zerohedge.com/geopolitical/anger-pushback-russias-lavrov-chairs-un-security-council-meeting

ロシアのラブロフが国連安全保障理事会の議長を務めることへの怒りと反発

タイラー・ダーデン

2023年4月25日(火) - 午前7時00分

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が議長を務める木曜日の国連安全保障理事会では、花火が上がった。国連安保理では、ロシアが4月の議長を務めるため、すでに緊張が高まった。これは予定された月交代制に基づく。

ラブロフ氏は、世界はより危険な場所になり、おそらく冷戦の最盛期よりも危険な場所になった、と理事会で述べた。「冷戦時代もそうであったように、我々は危険な、もしかしたらさらに危険な閾値に達した。」と述べた。

ラブロフが議長を務めた会議は「国際平和と安全の維持」と題されたが、クレムリンによるウクライナ戦争に反対する国から批判を浴びた。西側諸国の外交官は、ロシアが4月1日に国連安保理の主席を奪取した際、「エイプリルフールのジョーク」に違いないと不満を述べた。

木曜日の演説でラブロフは、米国とその同盟国を「外交を放棄し、戦場での関係の明確化を要求した。」と非難した。

国連での西側同盟国の反応は激しかった。欧州連合のオラフ・スクーグ国連代表は、「ロシアは自らを国連憲章と多国間主義の擁護者であるかのように見せかけた。真実から遠く離れたものはない。皮肉だ。」

「ロシアが破壊した一方で、我々は建設した。彼らが違反する一方で、私たちは守った。」

アントニオ国連事務総長は、ラブロフとロシアを一刀両断し、侵略が「国と国民に大規模な苦しみと荒廃をもたらし、COVID-19パンデミックに端を発する世界経済の混乱を煽った。」と述べた。

「大国間の緊張は歴史的な高さにある。不注意や誤算による紛争のリスクもある。」とグテーレスは警告し、少なくとも時代の極端な危険性についてはラブロフに同意した。

最も強く反発したのは米国のリンダ・トーマス=グリーンフィールドで、ラブロフを「偽善者」と呼んだ。

「偽善的な招集者である今日のロシアは、隣国ウクライナに侵攻し、国連憲章の核心を突いた。この違法で、いわれのない、不必要な戦争は、私たちが最も共有した原則、すなわち侵略戦争と領土征服は決して、決して受け入れられないという原則に真っ向から反する。」とトーマス=グリーンフィールドは述べた。

ロシアが議長を務める限り、安保理でのこうした緊張は続き、ロシア・ウクライナが話題になっていないときでも、気まずい思いをすることになりそうだ。

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