2023年7月4日火曜日

中国、「国家安全保障」を理由にチップに使用される2つの金属を輸出規制

https://www.zerohedge.com/geopolitical/china-announces-export-controls-two-metals-used-chips-citing-national-security

2023年7月4日 火曜日 - 午前04時30分

中国は8月1日から、ガリウムとゲルマニウムの2種類のレアアース(希土類)金属の輸出規制を開始すると発表した。 商務部によると、「国家の安全と利益を守るため」という。

商務省によると、ガリウム関連品目とゲルマニウム関連品目は、ライセンスを取得しない限り輸出が禁止される。

「輸出事業者は、関連規定に従って輸出許可手続きを行い、省商務局を通じて商務部に申請書を提出し、デュアルユース品目・技術輸出申請書に記入し、以下の書類を提出しなければならない。」

同省は続けて、金属は「国家安全保障に大きな影響を与える」とし、それが輸出規制強化の理由であるとする。

最も憂慮すべきことは、中国が世界のレアアースの加工と精錬を支配することだ。これらの金属は、電気自動車、風力タービン、ソーラーパネル、ハイテク防衛兵器の生産に不可欠となっている。

ガリウムは半導体、トランジスタ、小型電子機器に最もよく使われている。LEDの製造にも使われる。軍用グレードの窒化ガリウムについては、米国の防衛関連企業が製造する最先端兵器技術に使われている。

ゲルマニウムの最も一般的な用途は、整流器、トランジスタ、武器照準システムの3つである。

以下は、米国の防衛兵器に使用されているレアアースの内訳である。

https://cms.zerohedge.com/s3/files/inline-images/metals_0.jpg?itok=0DnYnHK0

中国はすでにロッキード・マーチンとレイセオン・テクノロジーズの一部門を、台湾への兵器販売をめぐる「信頼できない企業リスト」に載せている。

仮に中国が、米国の防衛産業向けハイテクチップの製造に欠かせないレアアースの輸出を制限するつもりだとしよう。その場合、これは軍産複合体への大きな警鐘となる。軍産複合体はサプライチェーンを迅速に再編成するか、採掘・精製能力を高めるために国内支出を増やす必要がある。

同省の動きは、ここ数週間から数ヶ月のバイデン政権のチップ取り締まりへの報復である。

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