2015年5月15日金曜日

なんで日本だけイラン経済制裁解除前夜のバスに乗り遅れているのか?

商社筋の情報によると、エネルギー業界なんてドイツのジーメンスとかフランスのアルストムは、イランのどの発電所にどんな機材を納入する機械のスペックをことごとく相手がたと話し合って決めてしまっていて、日付だけ空欄にした契約書を作って6月30日を待っているのだそうで。
そんなことを聞いたもんだから、「なんで日本だけイラン経済制裁解除前夜のバスに乗り遅れているのか?」というのをそのまんまグーグルに入れて調べたところ、どうやらオーストリアに信託基金を作ってオフショア取引をやっているのだとか。森と湖水の国オーストリアの法律では信託組合の情報は一切非公開にできるのだとか。
てな話がHidden Treuhand: How Corporations and Individuals Hide Assets and Money という本に詳しく書かれているのだとか。それで戦争屋ディック・チェイニーがCEOをやってたインフラ企業ハリバートンもそれを活用しているのだとか。

我が国政府と経産省と日系企業だけが過剰適応しているのかと思ったら、過剰適応もあるんだろうけれど、抜け道を知らなかったという話でした。

我が輩が昔いた建築金物業界では、ヒルティという会社が世界的に有名です。工学博士を200人くらい雇っていて、いろいろなアイデアをナンチャッテ級も含めばかすか特許申請をやっちゃう。その会社がいつのまにかMBO(自社株を買い取り)で非公開企業に逆戻り。ヒルティもオーストリアに本社があります。その会社について調べた頃から、オーストリアは森と湖水と黒金融の国、という感じがしておりました。

ゴルゴ13も得意顧客のスイス銀行が、ナチ絡みで情報公開を迫られすっかり優位性をなくした、その市場の隙間にオーストリアがひゅるりと入っていたということでしょうか。

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