2017年6月12日月曜日

カイザーリポート 第1082回 中東外交

[KR1082] Keiser Report: Middle East Diplomacy
June 11, 2017
http://www.maxkeiser.com/2017/06/kr1082-keiser-report-middle-east-diplomacy/

ステイシーが2008年のことを回顧します。サウジがテロリストを支援していることについてイギリス政府が調査を行おうとした時、サウジ王子のひとりが「調査をやめなければロンドンでテロが起こることになる」と恫喝した、という話です。
原油価格がなかなかあがらず、いっぽうで財政支出をやめられないサウジは国営石油会社アラムコの株の5%を上場する予定です。5%といっても2兆ドル。アメリカで9.11の被害者遺族がサウジを訴えることができるという法律が成立したので、サウジ王家はアメリカからの投資を引き揚げています。裁判を起こされて負けたら資産が差し押さえられるから。いっぽうロンドンはさいきん波状テロに晒されているという話ですが、マックスいわく「テロリズムとビジネスのコストパフォーマンスの問題」と指摘します。いわく、ロンドンは昔から金融スキャンダルの舞台だった。リーマン・ブラザーズ、バーナード・マードフ、AIG、MFグローバル・・・すべてロンドンが舞台だった。つまり一般市民としてはテロは避けたいのだけれど、政府としてはテロというコストを必要悪として、サウジのようなテロ支援国家であっても投資してほしい。要するにテロはビジネスのコスト項目のひとつ・・という意見です。

後半ではノース・キャロライナの民主党幹部が登場し、ヒラリー・クリントンの罵倒ツアーについてコメントしています。「ヒラリーは不細工な罵倒ツアー(自分の失敗を人のせいにする演説を各地で繰り広げていること)からそろそろ退場して、若くて有能な人材を支援する側にまわるべきじゃないのか・・という話です。そのなかで、彼はこういいます。
「9.11がただのビル倒壊だったらアメリカは戦争をやらなかったよな?単なる不動産事故なんだから。人死にがでたからこそ戦争を始めたんだよな?」
つまり戦争をやりたくてたまらなかったアメリカとしては、自国民を殺す必要があった・・・ということです。政治家なのでそこまでは言いませんが、含蓄のあるコメントです。


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