2017年6月21日水曜日

カイザーリポート 第1086回 カーマゲドン

Keiser Report: #Carmageddon (E1086)

https://www.youtube.com/watch?v=8X27nX2GoZU

2008年のリーマンショックの引き金になったのはサブプライムといわれる住宅ローンでした。救済のため連銀はじめ世界の主要中銀がゼロ金利を開始。ゼロ金利のおかげで借金が容易になり、それがほぼ10年間つづいて今回のサブプライム自動車ローンとサブプライム学資ローンを生む土壌になりました。
自動車をリースして、90年ごろなら5年くらいリースしたあと、リース終了後の「買取は1ドル」なんていうのがありました。しかし今はオートローンが不良債権化したためリース期間が6年7年と延び延びになり、買取のために金を払わなければならない状況だそうです。政府も金融機関も「もっと気楽に借金を!」と言い続けた挙句、どうせ借金するならと大きく高価な車が売れ、「新車販売は好調」といいつつその陰で不良債権は膨れ上がってきました。それは学資ローンでも同じ。医療費もインフレが続いています。なぜなら、借金で買いたい放題なので誰も価格のことを問題にしないから。
しかし最近になってアメリカの中古車相場が暴落しています。レンタカー会社は償却を終えた膨大な台数を売り払うため大変な金額を出さなければなりません。
金融機関はサブプライムローンを貸し出すことで業績を上げてきましたが、それは不良債権を増やし続けてきたのと同じことです。一方で年金機構など機関投資家は、このゼロ金利時代に8%から9%の利殖実績を上げなければならないため、ジャンクボンドやデリバティブに手を出さざるを得ません。

という話でした。

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