「終わったときのことを考えるのが賢明な外交」=鈴木宗男氏
https://jp.sputniknews.com/20220624/11673884.html
2022年6月24日, 06:15
日本の鈴木宗男参院議員は、ロシアの通信社「ロシア・セヴォードニャ」のインタビューで、ウクライナでの出来事の責任は誰にあるのか、現下の政治情勢において日本ができると思われる役割などについて語った。
鈴木氏は、一面的な報道や態度には公平ではないとし、軍事作戦を開始したことですべての人がロシアを非難しているが、ドンバス地方での紛争停止を定めた「ミンスク合意」を順守しなかったのはウクライナだと指摘した。
「世界が今、メディアも含めて、一つの流れで対立を煽っている感じがする。私はそれに乗ってはいけないと思っている。今回の件でも、なぜプーチン大統領がこの特別軍事作戦をせざるを得なかったのかを冷静に考えるべきだ。今世界では、力による国家主権の侵害あるいは領土拡大はだめだ、国際法違反だ、というのが一つの流れになっており、国連でも非難決議されたが、そこに至った原因があるわけなので、なぜプーチン大統領がそこまでの行動をしたかという原因を公平に指摘する、考えることも大事だと思う。2014年の『ミンスク1』に始まり2015年の『ミンスク2』もあったわけだが、これを守らなかったのは誰かということ。この議論が全然出てこない。これは公平ではないと思っている」
鈴木氏は、日露関係について、特別作戦の文脈において、終わらない戦争はないため、日本は「しっかりと先を見なければいけない」と述べ、日本のリーダーには「入り口ではなくて出口、将来を見据える頭づくり、発想をしてほしい」と語った。
「この特別軍事作戦が始まるまで、日本はロシアとも良い関係。米国とも良い関係。ウクライナにも政府開発援助(ODA)をしているから良い関係だ。日本は『ここは話し合いだ』と言うべきだ。バイデン大統領に3回電話するならば、本来はプーチン大統領にも3回電話すべきだ。ゼレンスキー大統領に岸田総理は3回電話している。それならばプーチン大統領にも3回電話すべきだ」
鈴木氏は、ロシア側は今、日本に対して「(日本は)米国の一部と言えるような頭づくり、発想だ」というような不信感を抱いていると思うと述べ、それを払しょくするためには、日本側が独自の認識をしっかり伝える必要があるとの考えを示した。
鈴木氏は「終わらない戦争はない」と繰り返し、「終わったときのことを考えるのが賢明な外交」だと強調した。
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