2022年7月7日木曜日

米国、核合意復活に失敗したイラン産油国に制裁を発動

https://www.zerohedge.com/commodities/us-imposes-sanctions-iran-oil-producers-after-failure-revive-nuclear-deal

木曜日、7月7、2022 - 04:23 AM

イラン産の石油が市場に溢れるのはここまでだ。

何日も、何週間も、何ヶ月も、何年も、JCPOA、別名イラン核取引の復活に失敗した後、水曜日にバイデン政権は、何百万ドルものイラン産石油の不正な販売や出荷に関与してきた15個人と団体に制裁措置を講じることを発表した。

アントニー・ブリンケン国務長官によって発表されたこの最新の制裁措置は、イラン核合意を復活させるための最新の取り組みが先週失敗したことを受けてのものである。

「米国は、イラン産石油、石油製品、石油化学製品の不正な販売と出荷に従事した15個人と団体を指定する。これらの団体は、イラン、ベトナム、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)、香港にあり、数百万ドル相当の不正な収入を生み出すイランのエネルギー取引を支援してきた」とブリンケンは声明で述べている。

「米国はイランとの間で、包括的共同行動計画の順守への相互復帰を目指す合意を達成することに尽力しているが、イランの石油および石油化学製品の販売に対する制裁を執行するために、引き続きあらゆる権限を行使する」と、ブライアン・E・ネルソン財務次官(テロリズム・金融情報担当)は付言している。

ブリンケン氏によると、国務省が制裁対象としたイランに拠点を置く事業体は以下の3社。ペルシャ湾スター石油は、イランで最大のガスコンデンセート生産会社。イラン産石油・石油化学製品の港湾代理店・貨物輸送業者であるEast Ocean Rashin Shipping Co.

「米国は、包括的共同行動計画(JCPOA)の完全実施への相互回帰を達成するために、有意義な外交の道を誠実に、そして堅実に追求してきた。イランはこれまで、そのような道筋への同様のコミットメントを示すことができなかった。イランが方針を変えない限り、われわれは制裁権限を行使し、イランからの石油、石油製品、石油化学製品の輸出を狙い続けるだろう」とブリンケン氏は述べた。

結論:バイデン政権は、イランがJCPOA協定を相互に受け入れ可能な条件で終結させるつもりがないことに気づき、イランに対する忍耐力を失った。テヘランがバイデンを翻弄し続ける限り、忍び寄る制裁は加速し、より多くのイランの公的機関が包囲されることになると予想される。結局のところ、中東の産油国は、米国の制裁を無視してイランとロシアの石油を大幅な値引き価格で購入する中国に好きなだけ石油を売っている。実際、イランは現在、石油価格についてロシアを過小評価しようと競っているため、唯一の敗者は米国の消費者と自動車購入者である。米国のガソリン価格を大幅に下げることになるイランの正規輸出のプール(日量1〜2億バレル)から恩恵を受けないことになる。代わりに、唯一の勝者となるのは中国である。

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