カザフスタン、制裁下でロシアから撤退する企業を誘致
https://www.rt.com/business/558967-russia-foreign-firms-relocate-kazakhstan/
2022年7月14日 14:50
カザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ大統領は、ウクライナ関連の制裁でロシアを離れざるを得なかった外国企業を受け入れるために必要な条件を整えるよう政府に指示したと、タス通信が報じた。
「政府は、カザフスタンへの移転に有利な条件を整えるべきだ。そうすれば、非資源財の生産を増やす良い機会になるだろう」とトカエフ大統領は述べたとされる。
カザフスタンの指導者は、2月にモスクワがウクライナで軍事行動を開始して以来、ロシアの外国企業1,400社の約半数が業務を停止したり、国外に移転したりしていることに言及した。
トカエフ氏によると、政府には製造業への投資プロジェクトを多数準備するよう指示もあったが、これまでに新たなプロジェクトは設立されておらず、「自慢できるものはほとんどない」という。
以前、大統領はまた、ユーラシア経済連合(EAEU)諸国に対し、制裁によりロシアを離れた企業が移転するための好条件を整えるよう促した。5月のEAEU理事会での演説では、「世界の巨人でさえ同連合の地理経済的立地の優位性をよく理解しており、1億8000万人の大消費市場の潜在力を無視することはできない」と述べている。
トカエフ氏の発表について、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、「国が外国人投資家にとって快適な条件を作ろうとするのは普通のことだ」としながらも、「政治的圧力で企業がロシア市場をやめなければならないのは残念なことだ」と述べた。
「我が国を含め、すべての国がこれを行おうとしている。もうひとつは、外部からの圧力で、多くの企業がそのような決断(撤退や移転)をせざるを得ないことが明らかになった。これは、残念ながら、私たちが生活し、働いている現実です」とペスコフ氏は述べた。
欧米の制裁により、何百もの国際企業がロシアでの事業を停止するか、完全に撤退することを余儀なくされている。衣料品メーカーのZara、Pull&Bear、Massimo Dutti、Bershka、Stradivarius、Oysho、Adidas、Victoria's Secretなどが同国での店舗を閉鎖している。家具メーカーのイケア、ハイテク企業のアップルやマイクロソフト、飛行機メーカーのボーイング、石油大手のエクソン・モバイル、銀行やホテルチェーンなど、多くのグローバル企業が撤退しているほか、マクドナルドなどいくつかの外食チェーンも撤退している。
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