プーチン「遊びは終わり」

https://www.zerohedge.com/markets/russia-admits-weaponization-gas-halts-ns1-shipments-until-sanctions-lifted-eu-prepares

ロシアがガスの兵器化を認め、NS1経由の出荷を制裁解除まで停止 EUはエネルギー危機への対応を準備中

火曜日、9月6日、2022 - 02:05 午前

ロシアが「油漏れ」を理由にノルドストリーム1パイプライン経由の天然ガス供給を無期限停止してから2日後、ロシアはついに、制裁が解除されるまでパイプライン経由の天然ガス供給を停止することを認めた。

西側が通貨を武器化したのに対抗して、ロシアは商品を武器化したのだ（Zoltan Pozsarがずっと言ってきたように）。クレムリンは、ウクライナ侵攻に対するモスクワへの制裁を「集団西側」が解除するまで、Nord Stream 1パイプラインによるロシアのヨーロッパへのガス供給を再開しないと発表。

プーチン大統領報道官のドミトリー・ペスコフは、ロシアがバルト海を経由してサンクトペテルブルクからドイツにガスを供給する主要パイプラインを通じてガスを供給できないのは、EU、イギリス、カナダの制裁のせいだと非難した。

Interfax通信によると、ペスコフ氏は、「ガス送りの問題は、西側諸国がわが国といくつかの企業に対して導入した制裁のために生じた。このポンプの問題を引き起こした可能性がある他の理由はない。

ペスコフ氏の発言は、ロシアがEUへのガス供給を再開する代わりに、EUの制裁を撤回するよう求める最も厳しいものである。また、ロシアはもはやヨーロッパに商品を輸出する必要があるかのように装う必要はなく、中国やインドで十分すぎるほどの需要があるため、ヨーロッパに十分な量のガスを供給するつもりであることも確認された。

金曜日にガスプロムは、技術的な欠陥のためにNord Stream 1を通じたガス供給を停止すると発表した。その原因は、カナダでドイツ製のタービンを修理するのが困難なためだという。それが藁人形であったことが今わかった。現在進行中の商品争奪戦で誰が優位に立っているかを確認するために、EUはすでにロシアに対する制裁の一部を撤回しており、タービンの修理を許可していたのである。欧州の指導者たちは、ガスプロムが大陸にガスを供給することを妨げるものは何もないと言い、ロシアがエネルギー輸出を武器化していると非難していた。

一方、週末に報告したように、ロシアはウクライナ侵攻にもかかわらず、ソ連時代のパイプラインとトルコ経由のサウスストリームパイプラインを通じてヨーロッパにガスを供給し続けている。皮肉なことに、ウクライナのガス輸送事業者の責任者はロイターに対し、ウクライナのスジャ入口経由でノルドストリーム1の全容量を技術的に代替することができると語っている。つまり、欧州はプーチンに何十億ドルも払ってウクライナ経由のロシアのガスを購入し、その代金をロシアはウクライナとの戦いに使うということだ。

もちろん、今日のニュースは驚くようなものではない。ロシア当局は、ヨーロッパで高まるエネルギー危機が、ヨーロッパ圏のウクライナへの支援を弱めることを期待していることを、ほとんど公言している。「ヨーロッパの人々、ビジネスマン、企業にとって、生活が悪化しているのは明らかだ」とペスコフ氏は述べた。「もちろん、これらの国の普通の人々は、指導者に対してますます多くの質問をすることになるだろう。

そうでない普通の人の一人は、イタリアの極右政党リーグ党首のマッテオ・サルヴィーニ氏で、西側の対ロシア制裁は機能しておらず、実際にイタリアに損害を与えると述べ、同盟国はそのアプローチを考え直すべきだと示唆した。サルビーニ氏は日曜日、コモ湖で開かれた政治指導者の会議で、ウクライナへの侵攻をめぐるモスクワを罰するための制裁は、実際にはロシアを助け、2022年7月までの1年間に1400億ドルの輸出黒字をもたらしたと主張した。「ウクライナを守る必要があるのか？然り。しかし、制裁が、制裁を受けた人よりも、それを課した人を傷つけるようなものであって欲しくはない。」とサルヴィーニ氏は述べた。

前ロシア大統領ドミトリー・メドベージェフは、ペスコフよりもさらに明確で、ドイツのオラフ・ショルツ首相が日曜日にエネルギー料金高騰の打撃を和らげるために650億円の支援策を発表した後、現在ロシアの安全保障会議の副議長を務めるメドベージェフは、モスクワに対する制裁と武器供給を支持するドイツが「ロシアの敵として行動」すると発言した。「彼らはロシアに対してハイブリッド戦争を宣言している」とメドベージェフはテレグラムに書いた。そしてこの老人は、ドイツがガスでちょっとした問題を抱えていることに驚いているようだ、と。

もちろん、どちらの側もそのアプローチを緩めようとはせず、ロシアの発言後すぐに、EU委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長が、「プーチンは供給を削減し、エネルギー市場を操作することによってエネルギーを武器として使っている」とツイートした。もちろん、これは西側の通貨と資本フローの武器化に対抗して行っていることである。

ヴァン・デル・ライエンは、「EU委員会は、脆弱な家庭や企業が高いエネルギー価格に対処するのを助けるための提案を準備している」と昨日報告した内容を確認し、次のようなことを目標としている。

電力需要（ピーク）の削減

ロシアのパイプラインガスに価格上限を設定

エネルギー部門からの収入で、脆弱な消費者や企業を支援する。

変動に伴う流動性の問題に直面している電力事業者への支援を可能にする。

うまくいくか？もちろんいかない。なぜなら、ロシアは価格上限を課している国への販売に同意しないし（特に中国とインドは同意しない）、一般のヨーロッパ人は、他の人々も負担を分かち合っているという知識がなければ、自分たちの快適さを自発的に犠牲にすることに同意しないからだ。フランスのマクロン大統領が、この冬の配給や削減を避けるために国内のエネルギー使用量を10％削減するよう呼びかけたが、まったく成果をあげられず、冬の凍結が到来する数カ月後にはヨーロッパは配給制にするしかないのはそのためだ。

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