2022年11月11日金曜日

ロシア産LNGのディスカウントは消滅

https://www.zerohedge.com/energy/steep-discount-russian-lng-disappears

11月 10日, 2022

最近の取引に詳しいトレーダーが10日、ブルームバーグに語った。

ロシアのLNGサプライヤーがアジアで、LNGを実勢スポット市場価格に近い価格で販売しており、ロシアのLNG輸出に対する制裁がほぼ消えたことを示唆している。

今年初め、ロシアのLNGに対する制裁や価格制限が懸念される中、アジアのバイヤーはロシアのLNGを大幅な値引きで購入していた。ロシアのガス輸出は制裁下にないが、欧米のバイヤーは選択肢があれば、他の供給者からのLNG調達を好んできた。

今回のほぼ市場価格での販売は、ロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、買い手の制裁や風評被害が大きく後退したことを示している。

ブルームバーグの情報筋によると、過去1週間、サハリンエナジーは12月積みでアジア向けに3つのLNGカーゴを市場価格に近い価格で販売し、1つはプレミアムで販売された。

これは、9月にアジアで荷揚げされたいくつかのLNGカーゴが、購入時のスポットLNG価格に対して多額のディスカウントで支払われたことと比較される、とトレーダーはBloombergに語った。

ロシアは最近、LNGの輸出量を6ヶ月ぶりの高水準に引き上げている。ブルームバーグがまとめた船舶追跡データによると、ロシアのLNG輸出量は10月に増加し、3月以来の高水準となったことが先週明らかになった。10月のロシアのLNG輸出量は、2021年10月と比較して1.1%増加し、ロシアのウクライナ侵攻直後の3月に見られた最後の水準となった。

ブルームバーグがまとめたデータによると、半数近くがまだ最終目的地に向かう途中ではあるが、輸入量の上位はフランス、中国、日本であった。

トレーダーはBloombergに対し、中国がロシア産LNGを大量に購入し、ロシア産カーゴの割引を利用している、と語った。

ブルームバーグが引用した中国の税関データによると、9月の中国のロシアからのLNG輸入量は2021年同月に比べ3分の1増加した。9月の中国へのLNGの全輸入量は12%減少している。

ツベタナ・パラスコバによるオイルプライス・ドットコムへの寄稿

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム