ロシアの漁業交渉拒否、日本に痛い
https://sputniknews.jp/20230201/14777049.html
2023年2月1日, 01:04
ロシアが南クリル諸島(日本側が領有権を主張するいわゆる北方領土)における漁業協定に関する政府間交渉に応じない。これは、経済・政治の2つの意味で日本にとって大きな痛手である。ロシア科学アカデミー中国・現代アジア研究所、日本センターのワレリー・キスタノフ所長が、スプートニクに対し語った。
日本の松野博一官房長官によると、ロシア側は19日、南クリル諸島周辺海域での操業条件を決めるために毎年行われている政府間交渉の日程について合意できないと日本側に通知した。これに対し、松野官房長官はロシア側の対応は「受け入れられない」と発言していた。
スプートニクに対し、キスタノフ所長は「日本政府はできるだけ早期にロシアとの政府間交渉の日程で合意しようと強く要求している」としたうえで、次のように述べている。
「これはもちろん、ロシアへの非友好的な政策を取り続ける日本にとってはロシアからの痛い反撃になっている。なぜ痛いかというと、極東における露日間の漁業分野での関係は、いつでも特別に扱われてきたからだ。ソ連時代やそれ以前からこれは大きな意味をもっていたからだ」
キスタノフ氏は漁業協定は日本にとって政治的重要性も大きかったと指摘する。
「漁業協定は日本からみれば、南クリル4島の返還に差し向けたステップとしての意味合いがある。合意文書をよくみれば、漁業分野で露日が協力することは示されているが、ロシアの領海とはどこにも書かれていない。これはあまり知られていない事実ではあるが、合意の本質であるといえよう」
スプートニクはこれまでに、日本の対露制裁の効果は極東のロシア市場を骨を折って開拓した日本のビジネスマンへの罰という形で跳ね返ってくるとする専門家の視点を伝えた。
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム