2023年4月22日土曜日

ウクライナ 風船デコイでロシアと戦う

https://sputniknews.jp/20230419/15727978.html

2023年4月19日, 14:57

チェコのインフレテック社は、ウクライナ紛争が始まって以降、自社製の兵器を模した風船状のおとりバルーンデコイの需要が3割増えたと発表した。エコノミスト誌は、戦車や砲を模してつくられたバルーンデコイに最大の関心を示しているのはウクライナという。

インフレテック社は、世界じゅうで使用されている本物の軍装備品を模したバルーンデコイを製造する。バルーンデコイはナイロン製で、折りたたんだ状態で普通のリュックサックに簡単に収まる。気づかれずにどこにでも持ち運び、ポンプで空気を入れて10分で膨らますことができる。特に人気があるのは、旧ソ連製および中国製の戦車、米国製のハイマースを含むミサイルシステムと曲射砲、戦闘機である。価格は10万ドル(約1342万円)で、本物の数分の1程度。

エコノミストによると、ロシアがウクライナで特殊軍事作戦を開始して以降、バルーンデコイの需要が急増した。特に関心を示しているのがウクライナ軍で、バルーンデコイを使ってロシアの映像監視システムを欺くことを期待している。ウクライナ軍は、敵のドローン(無人機)がバルーンデコイを本物の標的と誤認して破壊し、弾薬を浪費する可能性があると考えている。

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https://sputniknews.jp/20230420/15737790.html

「固定型軍備に適している」 ウクライナに供与されたフランス製装甲車の特殊性

2023年4月20日, 16:33

ウクライナに供与されたフランス製装輪装甲車AMX-10RCは、ウクライナの地理的状況を考えると実際には使い物にならない。軍事専門家のヴィクトル・リトフキン氏が、ロシアの通信社ニュースRUに対してこのように語った。

「この装甲車は、道路上では十分な機動性と高速性を備えているが、未舗装の道や黒土の上ではまったく動かない」

AMX-10RCは、全ての122ミリ戦車と同様、装填装置も誘導ミサイルも装備されていない。つまり、この装甲車自体が完全に停止しているときにしか射撃ができない。

リトフキン氏によると、ウクライナ軍には戦車や装甲車を空から援護するヘリコプターが不足する。AMX-10RCは、検問所に配備し、固定した形としてしか使えない。

同装甲車はウクライナ軍にとって、特に反撃が予想される状況では、まったく役に立たないと同氏は語った。

ウクライナ国防省アレクサンドル・パヴリュク次官は19日、自身のテレグラムでAMX-10RCがすでに配備されていると明らかにした。

フランスは1月、AMX-10RCをウクライナに供与すると発表した。この装甲車は、仏国有企業ネクスターによって1976年から1994年まで製造された。重量は17トンで、105ミリ砲と2連装の7.62ミリ砲を装備する。仏軍で配備されている主力戦車ルクレール(AMX-56)と異なり、AMX-10RCは防護力が低く、偵察活動を目的とした装甲車である。


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