ロンドンはもはや世界一の金融センターではない
https://www.rt.com/business/573877-london-global-financial-center-loses-lead/
2023年4月 3日 05:17
英国は米国やEUに競争上の優位性を奪われていることが新たな調査で判明
英国の首都は、EU離脱の影響もあり、世界一の金融センターとしての地位を明け渡したことが、シティ・オブ・ロンドンが木曜日に発表した調査結果で明らかになった。
調査によると、ロンドンとニューヨークは現在、世界有数の金融センターとして1位を分け合っている。シティ・オブ・ロンドンの運営組織によるベンチマークデータによると、他の金融センターがより速く成長しているため、英国の首都が明確なリーダーでなかったのは今年が初めて。
金融サービスの幹部は、ロンドンの競争力について懸念を示しており、多くの企業が本社をEUに移すことを促したBrexitの影響で、ロンドンのトップの座を失うリスクがあると語る。
「英国は、米国、フランス、日本よりも国際市場へのアクセスが良く、最もオープンでグローバルな金融センターの1つであることに変わりはありません。しかし、我々の競争優位性は危機に瀕している」と、シティ・オブ・ロンドン公社の政策委員長、クリス・ヘイワードは語る。
データによると、「ロンドンに上場する国際企業の数は減少している」「上場のために英国の首都を選ぶ国際企業は減っており、代わりにニューヨークを選んでいる。」
ここ数カ月の間に、日本のソフトバンクが所有する大手チップ設計会社アームとダブリンを拠点とする建材大手CRHが、英国を離れ、米国での上場を目指すことを発表した。
ロンドン証券取引所のジュリア・ホゲット最高経営責任者(CEO)は3月初め、「今回の発表は、成長を促すために利用できるリスク資本の量への対応を含め、英国が規制・市場改革の課題を急速に進める必要性を示している」と述べた。
これに対し、英国政府は、英国の上場市場の改革に向けたさまざまなイニシアチブを概説し、新規事業を推進するために銀行と保険の規制緩和を推し進めようとしている。
米国は規制の少ないビジネス文化のため、企業が事業を拡大する上でより魅力的であるとの懸念もある。
調査では、ロンドンの総合競争力スコアは60点で、2022年の59点から上昇した。ニューヨークはスコアを2点上げ、ロンドンと同点となった。シンガポールは3位で51点、フランクフルトは46点、パリは43点、東京は35点。
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