大砲より効果的 ボロダチとシュメーリ
https://sputniknews.jp/20230530/--16126984.html
2023年5月30日, 00:00
ウクライナ軍は前線の多くで防衛線をコンクリートの要塞に変えた。しかし、敵のあらゆる防御線の要塞を効果的に突破できる新型のポケット砲で、前線の状況は大きく変わる可能性がある。
燃料気化爆弾を発射するこのグレネードランチャーは使い捨て。重さは4.7キロ、射程距離は600メートル。ボロダチの構造は極めてシンプルだ。外側はグリップ、照準器、トリガー。発射装置は口径 72.5ミリ、長さ900ミリの軽量の筒。再充填はしない。ボロダチの秘密は、サーモバリック弾薬にある。この弾薬は、爆発前に可燃性エアロゾルを散布し、それが燃えて酸素をすべて焼き尽くし、強力な衝撃波を引き起こすほどの高温状態をつくりだす。ボロダチは、敵の鉄筋コンクリートを一発で完全に破壊する。
軽量のロケット推進グレネードランチャーボロダチには、例えば発煙弾や発煙焼夷弾など、別の種類の弾薬を使用することもできる。発煙弾は、煙幕を発生させて突撃部隊が密かに敵拠点に近づくのを助けるだけでなく、敵の砲火を浴びながら負傷者を避難させるのにも役立つ。発煙焼夷弾は、敵を隠れ場所から追い出す。敵はそこで息ができなくなる。
携帯式ロケットランチャー「シュメーリ」
軍人たちはこのランチャーをポケット榴弾砲と呼んでいる。それは、重さ約8キロのシュメーリが、爆発の威力の点で122〜152ミリの砲弾に劣らないからだ。シュメーリの改良型は、1700メートル離れた戦車、歩兵部隊、敵の攻撃場所など、あらゆる標的に命中する。シュメーリは、キャニスター兼用のランチャーから弾が放たれるという点でグレネードランチャーと似ている。
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