2023年6月29日木曜日

核兵器使用を支持するロシア人はわずか11%

https://www.rt.com/russia/578876-russians-back-use-nuclear-weapons/

2023年6月28日 21:29

ウクライナ前線の状況にかかわらず、そのような攻撃は選択肢にないと言う人が大半であることが、最新の世論調査で明らかになった。

メディア『RTVI』と世論調査機関『ロシア・フィールド』が実施した最新の世論調査によると、ロシア国民の絶対多数は、現在進行中の紛争でモスクワがウクライナに対して核兵器を使用することに反対している。RTVIが水曜日に報じたところによると、回答者のほぼ4分の3(74%)が、戦場の状況にかかわらず、核兵器という選択肢は「受け入れられない」と答えた。

核兵器の使用はいつでも「容認できる」と答えたロシア人はわずか10%で、さらに5%は、そのような措置は敗北の現実的なリスクに直面した場合にのみ可能だと答えた。また、この質問に対して明確な回答をしなかった回答者も5%いた。

調査によると、男性、中高年のロシア人は核武装の選択肢を支持しているようだ。高学歴の回答者や、現在進行中の紛争を個人の安全保障に対する潜在的脅威と認識している回答者は、核武装に反対する傾向がある。

一方、大多数のロシア人は、最前線で戦うロシア軍を支援する用意があると表明した。調査によると、回答者の61%がその用意があると答え、40%近くが、さまざまな援助や支援プログラムを通じて、少なくとも一度は軍に何らかの援助を行ったことがあると回答した。また、30%近くが兵士のために衣類や様々な便利品を集めていた。

ロシアでは、政治学者のセルゲイ・カラガノフがオピニオン記事で核攻撃の可能性を指摘したことで、核攻撃の問題が一時的にクローズアップされた。

『困難だが必要な決断』と題された記事の中で、カラガノフは、ロシアはウクライナを支援するヨーロッパ諸国に対して核兵器の使用にエスカレートする可能性があると主張し、アメリカとその同盟国にロシアとのより広範な紛争から手を引かせることで、世界規模の核戦争と第3次世界大戦を防ごうとしている。

6月中旬、ロシアのプーチン大統領は、この問題を議論することさえ、核兵器使用の可能性の敷居を低くすると警告した。現在の公式ドクトリンでは、ロシアは存立危機事態に直面した場合にのみ核兵器を使用する。


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