2023年7月25日火曜日

ロシアの新型無人機ランセット

https://sputniknews.jp/20230725/16626795.html

「これはドローンじゃない、誘導爆弾だ」 ロシアの新型無人機ランセットでウクライナ軍には問題山積

2023年7月25日, 03:29

有用性の高いロシアの無人機ランセットにウクライナ軍は手を焼いている。砲兵隊、戦車隊は陣地をカムフラージュするために大規模な措置を取らざるを得ず、手製の装甲を戦車に板金加工するものまで現れた。米ニューヨークタイムズがウクライナ軍人の証言として報じている。

ウクライナ兵らは、ランセットは「ドローンというよりもはるかに誘導爆弾に似て」いることから撃墜が難しく、電子戦術も有効ではないと語る。

ウクライナ軍で電子戦を担当するある兵士は、ランセットが探知できるのは同機が自国軍のオペレーターに動画を送信する、15秒程度のわずかな時間のみだと補足した。

ニューヨークタイムズ紙は、ウクライナ軍の戦車隊、砲兵隊は「陣地をカムフラージュするために大規模な措置」を取らざるを得ず、防御補足のために手製の装甲を戦車に板金加工する者までいると報じている。

ロシアの電子戦能力はウクライナを凌駕

戦況の監視のためにウクライナ軍が使用しているのはスマートフォンのメッセンジャー、個人ユーズのチャット、中国製の小型ドローンだが、こうした手段を用いる際の問題点は通信衛星スターリンクに完全に依拠せざるを得ないこと。スターリンクのルーターのWi-Fi 環境なしで重要な情報を送信するには多大な時間を要する。攻撃部隊はネットにつながっている人間を探して、連絡をとるしかない。

ロシア軍は携帯電話の信号を検出し、GPSや周波を妨害することができる。また、スターリンクのローターのWi-Fiが検出される場所を大砲の配置点として利用した。

ロシア軍は、ウクライナ軍が検出しにくいように自国軍の無人機の出力周波数を切り替えることもできる。

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https://sputniknews.jp/20230724/16621493.html

モスクワでウクライナ無人機のテロ攻撃を阻止

2023年7月24日, 12:51 (更新: 2023年7月24日, 15:45)

ロシア国防省は24日、ウクライナの無人機(ドローン)2機がモスクワ市内に飛来し、テロ攻撃の試みを行ったと発表した。いずれも電子戦装備で無力化された。けが人はなかった。

国防省などによると、ドローン2機は24日午前4時(日本時間同日午前10時)ごろに飛来。電子戦装備で抑圧された後に墜落し、非現住建造物2棟が軽度な損傷を受けた。

また、モスクワ市交通局はドローン飛来を受け、コムソモリスキー大通りとリハチョフ大通りを閉鎖した。現場には警察や消防、治安当局「連邦保安庁(FSB)」の車両などが出動し、対応にあたった。

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、攻撃がウクライナによる「国際テロ行為だ」と非難した。

国防省によると、24日にかけての深夜にはクリミア半島にもドローン17機が飛来した。そのうち14機は電子戦装備で無力化され、クリミア半島の地上や周辺の黒海海上に墜落。残り3機は対空防衛システムで撃墜された。けが人はなかった。

相次ぐウクライナのテロ攻撃

モスクワ周辺ではこれまで、民間人を標的に含めたウクライナ当局のドローンによるテロ攻撃が相次いでいる。5月3日夜にウクライナ当局がクレムリン(大統領官邸)に対するドローン攻撃を試みた。軍や特殊部隊が電子戦システムで対応し、ドローンは不具合を起こしクレムリンの敷地内に落下。人的及び物的被害はなかった。

同月30日にはモスクワ市内の複数の集合住宅にドローンが衝突。モスクワ市のセルゲイ・ソビャーニン市長によると、少なくとも2人が負傷した。このほか、6月21日、7月4日にもモスクワ市や郊外のモスクワ州にドローンが飛来したが、いずれも撃墜されるなどし、けが人や建物の損傷はなかった。

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https://www.rt.com/russia/580208-medvedev-ukraine-drone-surprise/

2023/07/24 13:13

元ロシア大統領、ウクライナの無人機攻撃への奇襲対応を示唆

ドミトリー・メドベージェフが、モスクワは軍事倉庫やエネルギーインフラ以外の「非定型的な標的」を攻撃する可能性があると述べた。

ドミトリー・メドベージェフ元ロシア大統領は、ウクライナは、反攻に失敗しているロシアから注意をそらすために、ロシアの民間人標的への攻撃を行っていると主張した。ウクライナの無人機がモスクワとクリミアの標的を攻撃しようとした数時間後、メドベージェフ氏は、ロシアの反応は「予想外」であるべきだと示唆した。

現在、ロシアの安全保障理事会の副議長を務めるメドベージェフは、月曜日にテレグラムで、ウクライナは軍事的成功に飢えており、「たとえインチキで肥大化したものであっても、情報的勝利を得る必要がある。」と書いた。

「だからこそ、(ウクライナの)ナチスや彼らに勧誘された住民も、民間施設への攻撃を容認している。」とメドベージェフは述べた。彼はまた、ウクライナ国民の間で懸念が高まっていると主張し、戦場での勝利に対するキエフの「西側の御主人の焦り」を引き合いに出した。

「バンデラ野郎どもはますます民間人を攻撃対象に選ぶ。」メドベージェフは、第二次世界大戦中の悪名高いウクライナのナチス協力者を引き合いに出し、「誰もがこのことに備えるべきだ。」と警告した。

「我々は、典型的な攻撃目標以外を選ぶ必要がある。倉庫、エネルギー拠点、石油基地だけではない。彼らがまだ我々を予期していない場所もある。その効果は非常に大きい。」

 メドベージェフの発言は、月曜日の朝、ウクライナの無人機によるモスクワ攻撃未遂事件を受けたものだ。この事件では、2機の無人偵察機が電子戦の手段によって制圧され、非住宅の建物に墜落した。この攻撃による死傷者や深刻な被害はなかった。

同日、ロシア国防省は、ウクライナのUAV攻撃がクリミアの弾薬庫を攻撃したと発表し、モスクワ軍は合計17機のドローンを撃墜したと付け加えた。

ウクライナ当局は公式に襲撃の責任を主張していないが、同国のデジタル変革担当大臣であるミハイル・フェドロフは、キエフの関与をほのめかし、今後「そのような」事件が増えると約束した。

ロシア外務省は、今回の空襲を「キエフ政権による別の犯罪行為」と非難し、軍事的見地からは無意味だと述べた。モスクワは「厳しい報復措置をとる権利を留保する」と同省は付け加えた。

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