イーロン・マスク：米国の制裁でウクライナのスターリンク利用ができない

https://www.rt.com/news/582910-musk-starlink-crimea-ukraine-us-sanctions/

2023/09/13 15:41

スペースXのCEOは、米国の対ロシア制裁のため、同社がこの地域で通信を提供することは許されなかったと述べた。

スペースXのイーロン・マスクCEOは、同社がクリミア上空でスターリンクの通信を可能にすることを拒否したのは、米国が課す規制に抵触しないためだと語る。CNNは先週、マスク氏がロシア半島上空のスターリンク信号をオンにすることを拒否したため、昨年ロシアの黒海艦隊に対するウクライナのドローン攻撃が阻止されたと報じ、億万長者は非難を浴びた。

火曜日にロサンゼルスで開催された技術会議「All-In Summit 2023」にビデオリンクを通じて出席したマスクは、なぜそのような決断をしたのかと質問された。スペースXのCEOはまず、2022年2月にロシアとの軍事衝突が始まって以来、同社は「ウクライナにスターリンク接続を提供してきた。」と強調した。さらに、ウクライナのトップは、このサービスがモスクワの攻勢をかわすのに重要な役割を果たしたことを何度も認めていると語った。

クリミアについての質問に移り、マスクは「これが起こった当時、クリミア周辺地域は電源を切られていた。」と説明した。

「オフにされた理由は、米国がロシアに対して制裁を加えており...その中にクリミアも含まれているからだ。」と彼は続けた。

億万長者によれば、「米国政府の明確な承認がない限り、ロシアへの接続をオンにすることはできない。」

マスク氏は、ジョー・バイデン大統領の支持者ではないにもかかわらず、「もし私が接続をオンにするよう大統領から指示を受けたら、そうした。」と指摘し、「そのような要請はなかった。」と語った。

起業家は、セヴァストポリのロシア艦隊に対するウクライナの攻撃計画は、第二次世界大戦中に真珠湾のアメリカ艦隊に対する日本の攻撃と同じような影響を与え、大きなエスカレーションにつながる可能性があったと語る。

「（ウクライナ人は）本当に積極的に主要な戦争行為に参加するよう我々に求めた。」とマスクは締めくくった。

月曜日、エリザベス・ウォーレン上院議員は、このエピソードについてマスク氏を調査するよう議会に要求し、ウクライナの大統領補佐官はスペースXのCEOを「悪事を働いている。」と非難した。