ゼレ、武器流入を止めれば欧州を不安定化させるどワレと脅す

https://www.zerohedge.com/geopolitical/zelensky-issues-veiled-threat-destabilize-europe-if-weapons-flow-curtailed

2023年9月13日水曜日 - 午前12時30分

我々も含め、多くの独立系地政学コメンテーターが予測していたように、ウクライナの反攻が失敗に終わった理由についての新たな公式シナリオは、西側が「十分な」武器をタイムリーに提供しなかったと虚偽の主張をすることだ。記録的なペースと規模でキエフの戦争努力に何百億ドルもの税金が投入されたにもかかわらず、それはアメリカとその同盟国の「せい」である。少なくとも、これはウクライナ政府の見解として確固たるものだ。（ゼレの最も熱狂的なタカ派支持者の間でオウム返しにされるだろう。）

ゼレは今週、このことを重要な論点として進めるのに忙しい。日曜日にCNNのファリード・ザカリア記者に、自国が反攻を開始するのを「長く待ちすぎた」と語った。その理由は？必要な武器や装備を手に入れるのに長い間待たされたことを西側のせいにしている。

「我々は......我々は長く待ちすぎた。その通りだ。いや、アメリカ、EU、その他のパートナーには感謝している。バイデンにも議会にも感謝しているが、我々は理解しなければならない。我々は長く待ちすぎた。」

AFP通信：

「ブラッドレー（戦闘車）や他の武器を私たちに与えるという決定は、結果を意味するものではない。」ゼレは、ウクライナが同盟国から約束された武器をすぐに手にすることはないと指摘した。ゼレが西側のスポンサーからの供給や訓練の遅れを非難したのはこれが初めてではない。舞台裏では、西側の後援者たちは彼を「恩知らず」だと批判している。

3月下旬、反攻が遅れている理由を問われたゼレは、「戦車、大砲、長距離ロケット弾なしに勇敢な兵士を前線に送り出すことができない。」「そのため、開始できない。」と答えた。5月には、「今あるもので前進することはできるし、成功させることはできると思うが、多くの人間を失うことになる。」彼は当時、「我々は待つ必要がある、もう少し時間が必要だ。」と付け加えた。攻勢はその後、遅ればせながら6月に本格化した。

今週発表されたばかりの米メディアとの別のインタビューで、ゼレはこの「西側のせい」というテーマをさらに推し進めた。彼はエコノミスト誌へのインタビューで、援助の縮小を考えている国々に対して、「ヨーロッパ諸国にいる数百万人のウクライナ難民」は西側を不安定化させる可能性があると警告し、薄ら寒い脅しをかけた。

以下は、今週発表された『エコノミスト』誌のインタビューが捉えたゼレ発言である：

「ウクライナへの援助を縮小することは、戦争を長引かせるだけだ。ヨーロッパ諸国にいる数百万人のウクライナ難民が、自分たちの国が見捨てられたことにどう反応するかは予測できない。」

「ウクライナ人は概して行儀がよく、自分たちを匿ってくれた人々にとても感謝している。彼らはその寛大さを忘れないだろう。しかし、この人たちを窮地に追い込むようなことは、ヨーロッパにとって良い話ではない。」

ウクライナが思い通りにならなければ、ヨーロッパをテロで脅しているようだ。

「私の読み違いだろうか、それともゼレは、もしヨーロッパ諸国が彼の望む武器をウクライナに送らないなら、テロを起こすと実際に脅しているのか？」とアルノー・ベルトランは反応した。テロ対策の専門家であり、国際関係論の教授でもあるマックス・アブラームスは次のように語った。

「ゼレンスキーは、ウクライナ難民にヨーロッパを攻撃してほしくないなら、ヨーロッパは恵の列車を走らせ続けなければならないと脅している。」

同じインタビューでゼレは、プーチンと交渉したり、領土を譲り渡したりするつもりはないと、以前から繰り返し誓っていたことをさらに強調した。エコノミスト誌の記事によれば。

テーブルを大声で叩きながら、ゼレはプーチン大統領との妥協案を真っ向から否定した。ロシアがウクライナの領土にとどまる限り戦争は続く。」と彼は言う。

「交渉による取引は永久に続くものではない。ロシア大統領は、国境（たとえばグルジア）で凍結された紛争を起こす癖がある。クレムリンにいる男と話をすることを選んだ人々は、1938年にミュンヘンでアドルフ・ヒトラーと協定を結んだ西側の指導者たちが、ヒトラーがチェコスロバキアに侵攻するのをただ見ているのと同じように、自分自身を騙している。間違いは外交ではない。プーチンとの外交が間違いだ。彼は自分自身としか交渉しない。」

マーク・ミルリー統合参謀本部議長をはじめとする西側の国防当局者が、ウクライナ戦争は「何年も」続く可能性があると国民に警告しているのは、まさにこのためだろう。

ゼレはインタビューの中で、次は全面戦争へと社会が変容する可能性も示唆した。

「長い消耗戦はウクライナの分かれ道を意味する。ウクライナは前線でも移民でも、さらに多くの人々を失うだろう。そのためには、完全に軍事化された経済が必要となる。政府はその見通しを国民に示さなければならない。」とゼレは言う。

新たな社会契約は一個人が決めることではない。戦争が始まってほぼ19カ月が経とうとしているが、大統領は「道徳的に」切り替えの準備はできていると言う。西側の目に弱く映ることが「トレンド」になった場合にのみ、ゼレは国民にこの考えを打ち明けるだろう。その時は来たのか？「いや、まだだ。」とゼレは言う。

「神に感謝します。」

これは、エスカレーションが、西側から「弱い」と見られているという認識と評判によって引き起こされることを、多くの点で認めている。

ゼレはジョージ・W・ブッシュの「われわれと共にあるか、われわれに敵対するか。」というレトリックを展開した。

その一方で、ウクライナ難民が欧州の生活を「困難に」するというゼレの露骨な発言は、多くの下級高官に基調と手本を示すことになりそうだ。

ヨーロッパやアメリカに向けられたこの扇情的な暴言や「警告」は、今後ますます大きくなる。すでにウクライナ外相がドイツ外相を叱責し、屈辱的なやり方で着服している光景を見た。

アメリカ、イギリス、ヨーロッパの指導者たちは、ゼレが自分たちを非難し、屈辱を与え、脅すことに対して、いつになったら「もうたくさんだ。」と言い始めるのか？