2023年9月13日水曜日

東方経済フォーラム、プーチン大統領の発言要旨【まとめ】

https://sputniknews.jp/20230912/17065543.html

2023年9月12日, 19:48 (更新: 2023年9月12日, 19:49)

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は12日、極東ウラジオストクで開かれた東方経済フォーラムの本会議で登壇した。極東地域の発展やアジア太平洋地域での貿易のほか、2024年のロシア、米国の大統領選挙やウクライナ紛争についても言及した。

大統領選挙

プーチン大統領は本会議のパネルディスカッションで、来年春に予定されたロシア大統領選挙への出馬の有無について問われると次のように答えた。

「年末に議会が日程を決定するので、そのときにお話しよう。」

米国での大統領選挙も話題に上がった。このなかで共和党の有力候補とされるドナルド・トランプ氏の一連の捜査、起訴については政治的迫害だと指摘した。

「トランプ氏に起こったことは、米国の政治システムの腐敗と彼らが他人に民主主義が何たるかを教える立場にないことを示した。これは政治的動機による迫害だ。彼らは自らの内部の問題を露呈させた。このことは我々が誰と闘ったかを示した。」

米大統領選で「誰が当選しようとも露米関係が劇的に変わることはない。」との見解を示した。その理由は「今の政権が反露的な世論を作り出したからだ。」とした。

このほか、プーチン大統領の主な発言内容は次の通り。

特殊軍事作戦

9月30日をドネツク・ルガンスク両人民共和国、ザポロジエ・ヘルソン両州の再統合記念日に定める法案を提出した。

米国によるクラスター爆弾や劣化ウラン弾の供与は、前線の状況を変えることにはならない。

ウクライナは反転攻勢で成果を出せていない一方で、7万1000人の人員、戦車543両、1万8000台の装甲車両を失った。

もし米国がウクライナに対話の用意があるとみなしたのなら、ロシアとの対話を禁止するゼレの大統領令を撤回させたらいい。

国際情勢

国際経済は変化を続けた。それは西側が金融システムを壊したからだ。この破壊によって、西側モデルではなく人類全体のために協力する国が増えた

旧植民地主義者たちが何をしていたか。檻に入れられてアフリカからベルギーに移送される人々の写真を見せられたが、これは1957年のものだった。涙なしに見ることはできない。アフリカはこれを決して忘れることはない。

極東の経済、地域貿易

2014年から2022年までのロシア全国への固定資産への投資は13パーセント伸びたが、極東に限定すれば39パーセントも増加した。

アジア太平洋地域の国々との貿易額は2022年、13.7パーセント増加した。2023年上半期は18.3パーセント増だった。

2030年までに北極圏の天然ガス生産は3倍に増える。新たな生産ラインの建設の決定は、技術分野での主権を強化するものになる。北極海航路を含む極東への物流網を拡大させなくてはならない。

第8回東方経済フォーラムは9月10〜13日の日程で、ウラジオストクの極東連邦大学で開かれた。フォーラムには各国の首脳級や政治家、財界人らが集い、地域の発展や国際貿易などについて議論が交わされる。

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