2023年9月6日水曜日

ウメちゃんの背後に米国

https://sputniknews.jp/20230905/17001708.html

2023年9月5日, 19:14 (更新: 2023年9月6日, 05:03)

ウクライナのルステム・ウメロフ新国防相は、同地域における米国の計画の実行者である、とトルコ紙「Aydinlik」が情報筋の話を引用して伝えている。

これに先立ち、ウクライナのヴォロディミル・ゼレ大統領は、オレクシー・レズニコフ国防相の辞任と、ルステム・ウメロフ国有財産基金総裁の国防相就任を発表した。その理由は、国防省の仕事において「新しいアプローチ」を生み出す必要があるからだ。両氏ともすでに現在の職からの辞任を申し出ている。

情報筋は、ウメロフ氏がアメリカと直接つながっていると言う。ウクライナ国防省の新トップは外国から受け取った金を個人的な目的で使っている。公開情報によれば、ウメロフ氏は米国務省の「未来のリーダーの交換(FLEX)」プログラムに参加した。ウメロフ氏にはルスラン・ウメロフ兄がおり、彼らはキエフで「米国の子供たち」と呼ばれている。

ルステム・ウメロフ氏はトルコで禁止されているギュレン運動(フェトゥッラー・テロ組織またはFETO)と関係がある。ウメロフ氏は、2014年にクリミアがロシアに併合される以前、クリミアの全寮制英才学校で学んでいた。その学校は、ギュレン運動の支援を受けていたウクライナ教育省が開設した。

戦時中の交代劇、その理由は?

メキシコ国立自治大学(UNAM)の学者で、中東の地政学と現代の国際紛争の専門家であるアレハンドロ・サルゴ・バレンシア氏は、スプートニクに語った。

2021年11月からメ現職にあったレズニコフ国防相の解任は、キエフの軍関係者の上層部の中にある対立を表している。それはウクライナの反抗作戦が失敗に終わったタイミングで露呈した。

「反転攻勢の失敗に直面して、ゼレは猜疑心を強めており、皆を監視しているというメッセージを送っている。軍部エリート内は分裂している。それは交渉による和平を求める人々と、ウクライナ人の最後まで紛争を継続させたい人々との間で起こっている。」

バレンシア氏は、ウクライナの反転攻勢は「完全な失敗」であり、3か月の間に数千人の命を犠牲にしても、おそらく数キロしか奪還できなかったとみている。

同氏はウクライナ国防省の再編成は米国の指示によるものだと強調している。2022年2月の紛争開始以来、キエフに最も多くの資金と軍事資源を割り当てている。米国はウクライナ軍の多くの人命が失われているにもかかわらず、紛争の継続を主張している。

国家安全保障と防衛政策の専門家で、パリの政治研究所の博士課程に在籍するハビエル・オリバ・ポサダス氏は、軍事政治的な観点からすれば、レズニコフ国防相の解任は、最近明らかになった賄賂騒動を受けて軍がスキャンダルの渦中にいると言う。

「最近、ウクライナの徴兵センターの中堅指揮官数人が、影響力の販売や汚職の事例を隠蔽した理由で解任された。レズニコフの解任は、ウクライナ軍の管理・後方軍事エリートレベルの非常に深刻な問題の集大成である。最も明白かつ最も危機的な瞬間である。」

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